猫カリシウイルスは世間一般的ではないものの、多くの猫が感染するとされている感染症の一つです。
加えて、他の感染症とも症状が類似、感染経路が似ていたりするためペットが何に感染したかも分かりづらいものです。
そこで今回は感染経路にフォーカスを当て猫カリシウイルスがどのように感染するのか、対策はどのようにすべきか紹介していきます。
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
だから、かかる病気が少ないように感じるんだよ。
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
目次
まず第一に抑えておくべき認識は猫風邪や猫インフルエンザとは通称であることです。
『風邪』や『インフルエンザ』を正式な名称として利用しているのではなく、『鼻、喉、肺などの呼吸器系を攻撃するウイルス感染症』の意味を指すものとしています。
そのため、様々な感染症が猫風邪や猫インフルエンザと呼ばれるようになっています。では、どのような感染症が該当するのでしょうか?
代表的なものに、猫カリシウイルス感染症、猫ヘルペスウイルス感染症、猫クラミジア感染症などがあります。
• 猫カリシウイルス感染症、猫ヘルペスウイルス感染症、猫クラミジア感染症
↓
『猫風邪・猫インフルエンザ』
このような感染症によって風邪の症状が出た際に猫風邪や猫インフルエンザと呼ばれます。
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
でもその反面しっかりと病気の知識を持たないと予防や治療が難しい面もあるね。
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
猫カリシウイルスは感染した猫との直接接触やウイルスに汚染された物を媒介して感染します。感染経路を明確にするために、直接接触と間接接触の大枠に分けてみましょう。
直接接触 | 間接接触 |
---|---|
ウイルス持ちの猫に直接触れることで感染する | 感染した猫が排出した物から感染。 唾液、なみだ、くしゃみ、鼻水が主な要因。 尿や便にもウイルスが排出されているのだが、感染の主な要因ではないと推測されている。 |
それではそれぞれの感染経路ごとの対策を紐解きましょう。
直接接触はウイルスに感染した猫への直接的な接触が感染経路になります。
などに当てはまる場合、直接接触による感染が危惧されます。
都心部での飼育では直接接触のリスクは低いものの、地方では猫を室内外の両方で放し飼いをしているケースが多く、直接接触のリスクが高まります。
対策としては猫同士の接触を絶つことが有効とされ、
lv1 | 猫の飼育環境を室内のみとし、屋外の猫との接触を絶つ |
lv2 | 複数の猫との接触が予想されるペットサービス(キャットラン等)を受けないようにする |
lv3 | 室内飼育で多数猫がいる場合、感染の恐れがある猫を隔離する |
lv4 | 室内飼育及び一匹飼いをする |
lv5 | ワクチン注射を行う |
lv1~5までレベルごとに対策を講じることができます。(都心部での飼育の場合を考えています。)
基本的な対策としては猫同士が接触しないように隔離をすることで、当然ながらペットホテルやキャットランなどのペットサービスの自粛やワクチン接種を行い、室内一匹飼いするなど徹底的な対策もすることができます。
間接接触とはウイルスに感染した猫の排泄物を介した感染経路になります。
最新の研究結果では排泄物と一概にまとめても全てに感染のリスクがあるのではなく、尿や便にはそれほどリスクがないのではないかと言われています。
カリシウイルスは伝染性が高く、感染した猫は唾液や鼻や目からの分泌物からウイルスを排出する可能性があります。感染した猫がくしゃみをすると、空気中のウイルス粒子が数メートル空中に噴霧される可能性があります。ウイルスは尿や糞便にも放出される可能性があると推測されていますが、これは主要な感染源とは見なされていません。
※アメリカ・カナダで1000以上の動物病院を運営している法人です。
このことを踏まえたうえで間接接触が起きる場面と対策について紐解きましょう。
などに当てはまる場合、間接接触の感染が危惧されます。
間接接触は直接接触と違い都心部での飼育でも十分にリスクがあります。室内飼いは環境整備を怠ればウイルスにいい環境に早変わりしてしまいます。
そのため十分な対策を施す必要があります。
lv1 | 猫の飼育環境を常に清潔にしておく(こまめな掃除) |
lv2 | 猫の排泄物を綺麗に掃除し、処理する |
lv3 | ウイルス抗菌機能のある空気清浄をする |
lv4 | 付着したウイルスを除菌 |
lv5 | ウイルス付着を予防する |
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
飼い主の人間から感染症を見てあげると感染経路は分かりやすく、対策も講じやすいんだ
受験生の子をもつ母親
ウイルスの先生
猫カリシウイルスを予防するためにはペット用漂白剤を希釈し、餌や水の入ったボウル、トイレなど、ウイルスに汚染されている可能性のあるものをきれいにする方法があります。
しかし
などが気になって予防ができないことも。そこでおすすめがこちらの商品になります。
抗菌、抗ウイルス効果を持つ塗膜形成のコーティング剤になります。猫カリシウイルスだけでなく、コロナウイルス・インフルエンザウイルスにも効果が確認されており、猫だけでなく人間にもウイルス対策として活用できるのでご家庭におひとついかがでしょうか?
さて今回は猫カリシウイルスの感染経路について紹介してきました。
動物の病気は対策が難しいといわれていますが、その主な要因は人間と動物を同様に扱い予防や治療を行おうとすることにあります。
飼い主ができる範囲をあらかじめ設定することで効率よく病気への予防や治療が行えます。
koyahon
獣医系大学卒業。その後動物を中心とした環境問題をビジネスで解決するため起業し、活動中。