こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
日本製LEDの特徴についてはこちらをご覧ください。
トラックのヘッドライトを明るくしたいと考えている人も多いでしょう。今は、LEDバルブに24V専用品も販売されトラックのライトをカスタムすることができます。
そこで、人気トラックへのLEDバルブの取り付け方法をご紹介します。
目次
内藤
私自身、乗用車には取り付け経験あるのですが、トラックも乗用車感覚で取り付けできるのか教えてほしいのですが。
島田
内藤
島田
トラックはディーゼルエンジンを使用しています。このディーゼルエンジンは、エンジン始動の際に大きな抵抗があり12Vのバッテリーでは容量不足でエンジンが始動できません。
そこで、ディーゼルエンジンを搭載しているトラックの多くは、12Vのバッテリーを直列につないで24Vとして使用しています。
24V仕様のトラックの目安は、エンジンの大きさでほとんど決まり、おおむね3,000cc以上のディーゼルエンジンを積んでいると24Vになることが多くなります。
そこで、12Vを直列につないでいるとお話ししたので、12V単体で電気を取り出して使用できないのかといった疑問も出てくると思います。
基本的に片側1個のバッテリーから12Vを取り出して使用することは止めたほうが良いでしょう。
その理由としては、エンジンを始動していても片側のバッテリーだけ負荷が集中し、寿命を縮めてしまいます。結果、エンジンが始動できない事態にもなりかねません。
そこで、12Vを取り出すにはコンバーターを使用するのが一般的です。
トラックドライバーの中では、普通自動車の12Vの電装品を使用するために、DC-DCコンバーターを使用するのが一般的で、通称デコデコと呼ばれています。
デコデコを使用すれば、12V用のカーナビなどが取り付けられるメリットがあります。
DC-DCコンバーターとは、トラックで12Vで作動する電子機器を使用するために、24Vを12Vに降圧させる機器です。そこでトラックには24Vから12Vに降圧させるDC-DCコンバーターを選ぶようにします。
そこで、デコデコを使用して12VのLEDバルブを作動できないのかという疑問がわくと思いますが、出来ないことはありません。しかし、大きな配線加工を必要とするので一般的にはお勧めできない方法です。
ただ、トラックは通常24Vなのに三菱ふそうのキャンターのように、バッテリーイコライザーが取り付けられ、12Vが使用されているトラックもあります。
バッテリーイコライザーは、24Vから12Vに出力電圧を変換しており、架装関係とオルタネーターは24Vですが、灯火類やキャビン電装は12Vとなります。
そのため、キャンターは、12VのLEDバルブを使用できる車種があります。しかし一般にトラックは24Vなので、LEDバルブを取り付けるなら24V専用品を用意するのが普通です。
内藤
島田
内藤
しかも自家用で使っている人もかなりいます。そこで、2トントラックにLEDバルブをつける方法をぜひ教えてください。
島田
日本の主なトラックメーカーは、いすゞ、三菱ふそう、日野、日産、UDトラックス、マツダ、トヨタなどがあります。ただし現在、全てのメーカーが独自でトラックを作っている訳ではなく、OEMとして販売しているメーカーもあります。
そこで、これらのメーカーから人気のある2トントラック3車種を取り上げて、取り付け方法をご紹介いたします。
いすゞエルフの取扱説明書には、ヘッドライトバルブの交換手順が記載されているので、それを見て作業を行えば、ヘッドライトユニットを外すのは簡単にできるでしょう。
基本的には、グリルを外してからクリアランスランプ(ウインカーランプ)を外すとヘッドライトを外すボルトにアクセスできます。また、年式によってはキャブと呼ばれる運転席を上げると簡単にアクセスできるエルフもあります。
この操作はキャブチルトといい、助手席側にキャブチルトの方法が書かれたステッカーが貼られていることが多いです。
ただし、年式により手順が異なるので詳しくは取扱説明書を参考にしてください。
エルフの場合、ヘッドライト後ろのスペースはかなりあるので、LEDバルブの取り付けで後ろに飛び出る部分が干渉する心配はないでしょう。
また、ドライバユニットが付いている日本ライティングの製品でも、特にユニットの固定位置で悩む心配もないといえます。
三菱ふそうキャンターには、電装系が12Vの車種があるので、まずは電圧が24Vなのか12Vなのか確認するところから始めます。
交換手順はキャビンを持ち上げておこなっても、ライトユニットを外して行ってもよいですが、スペースはかなり広くあるので、LEDバルブの取り付けには苦労することはないでしょう。
キャビンを持ち上げるといっても、フロントバンパーを基準にしてキャビンを前のめりにする状態です。この方法をキャブチルトといいますが、助手席側の外を見ると、後ろにレバーが付いているので、それで操作を行います。
キャビンを持ちあげれば、目の前にエンジンが大きく見えますが、それと同時にキャビンの裏側もよく見えるようになります。
ただ、三菱ふそうキャンターのヘッドライトバルブの後ろが、防水ゴムキャップではなく樹脂製の「おわん型」の蓋で防水加工されているライトユニットがあります。日本ライティングとしては、推奨していませんが、取り付け方法の一つとして、おわん型の蓋にドライバユニットの配線を通す穴を開け取り付けます。穴を開けた後は防水処置にはブチルゴムを使うとよいでしょう。
日野デュトロのヘッドライトをLEDに交換する場合、キャビンを持ち上げれば簡単にアクセスできます。しかし、ライトユニットの裏側には、おわん型の防水キャップが取り付けられており、キャップを外さなければLEDバルブは装着できません。
しかし、防水キャップがなければ、走行中に塵や水がユニット内に入り込みライトの故障の原因になります。そこで、Amazonなどで防水キャップの汎用品を購入して取り付けるとよいでしょう。
また、汎用品の防水キャップは、バルブ取り付け穴の大きさに合わせて選ぶことができますので、デュトロのバルブ取り付け穴の大きさを測り別途用意すれば問題ありません。
内藤
島田
内藤
島田
確認方法は、車内のヒューズボックスを見ると12V車なら24/12Vとボックスに書かれてる。
そして、日本ライティングでは推奨していないが加工をするなら最小限にしたほうが良い。
内藤
島田
クルマもトラックも、純正部品を開発するには、数多くのテストを行い市販車に採用されています。加工というのは、後付けのパーツを取り付けるために行う処置ですが、必ず加工を行うと純正のバランスを崩すことになります。
しかし、どうしても取り付けるパーツによっては、加工を行わなければ取り付け不可となることもしばしば発生します。その場合は最小限で行うのが基本です。
どうしても取り付けたいLEDバルブが、純正のヘッドライトに取りつけられない場合は、どうすればよいか大いに悩みます。しかし、大幅にヘッドライトユニットをカットするなどの加工はお勧めできません。
そこで、LEDバルブを取り付けるときに加工を行う場合は、ダストカバーの加工のみにするようにしましょう。
ただし、LEDバルブは、後ろが大きいので、純正のダストカバーが取り付けられないからと大きくカットしてしまうと、後で防水や防塵機能が保てなくなり、ヘッドライトの不具合の原因となります。
ヘッドライトダストカバーに加工を加える場合は、小さな配線の穴程度にとどめ、それ以上の大きなカットなどは行わないほうが無難です。取り付けができないと加工を考えるより、汎用品のダストカバーでサイズが合うものを用意したほうがよいでしょう。
内藤
トラックの多くは24V仕様なので、LEDバルブといった電装品は、24V対応の商品を選ばなければせっかく買った商品は故障してしまいます。正しい商品を選び、そして正しい取り付け方法を守れば、トラックにLEDバルブを取り付けてカスタムすることは可能です。
今までハロゲンバルブで暗いと嘆いていた人も、LEDバルブの登場でトラックも簡単にヘッドライトを明るくすることができますから、ぜひチャレンジしてください。
24Vに関連する記事をご用意していますので、気になる方は御覧ください。