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こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
アルトワークスは、軽自動車のパワーウォーズの火付け役としてかつて多くのクルマ好きから注目されました。
そのため、様々なチューニングやカスタムが行われ、販売されたパーツも数多くあります。
そんなアルトワークスも、スポーツカーブームの終焉から、一時販売が途絶えていましたが、2015年に復活すると、過去のアルトワークスとともに再度注目を集めています。
現代でも人気上がるアルトワークスは、古いモデルほどヘッドライトが暗いのがネックです。
そこで、アルトワークスにはどのようなヘッドライトが使用されてきたのか。
また、過去のカスタム方法から現代のカスタムも通用するのか。そして、5代目にはどのようなカスタムがあるのか詳しく解説します。
目次
内藤
昔から過激なスタイルと軽自動車離れした運動性能で、スポーティーな走りを楽しむユーザーから人気でしたよね。
そのアルトワークスを友人が購入することになったんですが、どれを購入するか迷っているらしいんです。
島田
どれも楽しいクルマには違いないけど、スタイルなども好みがあるんじゃないかい?
内藤
夜間走行が多いらしいのでヘッドライトも気にしているようなので、その辺も詳しく教えて欲しいというんですよ。
島田
軽自動車の中で、アルトの存在を知らない方はほとんどいないでしょう。
当時、買い物や子供の送り迎えを行う主婦層を狙い、価格が安い軽自動車としてアルトを誕生させ話題になりました。
当時、「アルト47万円」のコマーシャルは衝撃的だったことを覚えている方もいることでしょう。
そのアルトが1984年2代目にモデルチェンジして一気にスポーティーなグレードが登場し、その後、軽自動車の64馬力規制の発端ともなったアルトワークスが1987年に登場します。
駆動方式は、FFと4WDが用意されました。4WDと言えば、パートタイム方式で悪路などの走破性を考えたシステムとして広く知られていましたが、速さを追求した4WDとしてフルタイム4WDもありました。
現在ではスポーツカーにも多く採用されるフルタイム4WDですが、当時採用した市販車はほとんどなく、このシステムをアルトワークスにいち早く採用したことで、軽自動車のスポーツへの考えを大きく変えました。
「軽自動車にフルエアロ」という異色のスタイルで、CD値0.34 を達成するなど、当時のスポーツカー顔負けの空気抵抗係数の小ささでした。
ヘッドライトは、カットレンズを採用した異形ヘッドライトです。
バルブにはH4ハロゲンバルブが採用されました。
このほか、1980年代には、ヨーロッパ車を発端としたイエローライトのヘッドライトがスポーツモデル中心に流行を見せていたことから、アルトワークスにもイエローカラーのヘッドライトが用意されます。
ただ、当時はハロゲン球のガラスをイエローにするのではなく、通常のハロゲン色のバルブにイエローのガラスカバーを被せてイエローライトにするのが主流でした。
1988年、アルトワークスが3代目にフルモデルチェンジして登場。
初代アルトワークスとは異なり、専用のエクステリアデザインとなります。
ポパイとオリーブの宣伝を覚えている方も多いと思いますが、CMのイメージとは裏腹に丸目2灯のヘッドライトに専用エアロで身を包んだスタイルは、力強く戦闘的なデザインでスポーツカー全盛の、当時のクルマ好きを虜にしました。
当時、軽自動車には物品税が課税されており、それを逃れるため税制面で有利な4ナンバーとして2代目も登場していました。
1990年に軽自動車のボディサイズと排気量の拡大、そして物品税廃止に伴う消費税導入により、5ナンバーとして1990年2月にマイナーチェンジを行います。
愛らしい丸目のフロントマスクとは裏腹に、豪快な運動性能を誇るアルトワークスでしたが、女性にも親しまれるよう、電動パワステや3ATを採用したターボi.eが誕生します。
アルトワークスの丸目2灯には、H4ハロゲンバルブが採用されていましたが、初代と同様にカラーはホワイトとイエロー の2種類が用意されていました。
1994年、通算3代目となるアルトワークスがフルモデルチェンジを行い登場します。
エクステリアデザインは、アルトワークスのことを知らなければ、2代目と区別がつかないほど同じデザインを継承していました。
しかし、エンジンは軽自動車初となるオールアルミ製 に変更され、制御されるECUも8ビットから16ビット化されたことにより、エンジンパワーは自主規制一杯の64馬力でありながらトルクは7.3kgm/4000rpmから10.5kgm/3500rpmまで増強されました。
もちろん、女性向けのマイルドタイプも引き続きアルトワークスie/sの名前で投入されました。
先代と同じ丸形2灯式のヘッドライトを採用していましたが、ウィンカー、フォグランプも丸形となり、丸形6灯のデザインが3代目の大きな特徴です。
バルブはH4タイプが採用され、3代目ではマルチリフレクターに変更されています。
1998年10月、アルトワークスは軽規格変更 に合わせて一回り大きくなり登場します。
3代目までと同様、ホットなモデルとマイルドなモデルの2タイプ構成で販売されます。
しかし、時代はスポーツカーの氷河期に突入した1990年代後半、すでに軽自動車もワゴンRのようなハイトワゴン系に人気の座を奪われており、登場からわずか2年でアルトワークスは廃止になってしまいます。
フロントマスクは、先代までの丸形2灯式をユニークに進化させ、通称タレ目と呼ばれ親しまれました。
ヘッドライト内を黒くした前期モデルと、シルバーの後期モデルに分かれますが、どちらもH4ハロゲンバルブを使用しています。
2000年に消滅したアルトワークスが、約15年振りにアルト通算8代目の登場に合わせ、2015年12月に登場します。
最初に登場したスポーツモデルのアルト(2015年3月)は、アルトターボRSといい、力強く胸のすく加速が味わえるモデルです。
デザインも走りのパフォーマンスを高めるにふさわしい、メッキやカラードドアミラー、ルーフエンドスポイラーなどを装着し登場します。
そして、ターボRSをベースに、さらに走りに磨きをかけチューニングされたのが、その後登場するアルトワークスでした。
エクステリアデザインは、ターボRSと差別化を図るべく、ヘッドライトガーニッシュをブラックメッキヘッドランプとしたほか、専用のカーボン調フロントバンパーガーニッシュなどを装着してスパルタンな雰囲気を高めています。
またヘッドライトは、独特なつり目のようなデザインが特徴です。採用バルブはHID(D4S)となります。
内藤
島田
内藤
島田
アルトワークスは、4代目までH4ハロゲンバルブですが、5代目はHIDなのでバーナー交換は高電圧を使用していることから、ご自身での交換はお勧めしません。
交換する場合は、最寄りの整備工場やディーラーに相談してください。
ハロゲンバルブの交換方法ですが、ボンネットを開けてヘッドライト裏側から交換できます。
最初に、バルブに刺さっているコネクターを車両後方に真っすぐ引いて外します。
次にゴムキャップを外せばバルブを止めている留め金が見えます。
留め金を外すと、バルブがフリーになって取り外せます。
内藤
島田
その場合は、思い切ってバンパーを外した方が簡単。
内藤
島田
内藤
島田
それじゃあ、バンパーの外し方を解説するね。
アルトワークスのバンパー外しは、それほど難しくありません。
ただし、5代目はフロントバンパーを外す前に、ヘッドライト部分にあるメガネ上のガーニッシュを外す必要があります。
基本的なバンパーの外し方は、フロントバンパー上部のクリップを外し、タイヤハウス内に止まっているボルトを外します。
続いてナンバープレートを外して、その奥に止まっているボルトを外すと、フロントバンパーは外れます。
そして、5代目の場合は、各部のネジとクリップを外したら、メガネガーニッシュをフェンダーから分離します。
この時に、かなり力を入れて上に引き上げるようにしてメガネガーニッシュのツメをフェンダーから外します。
その後は、バンパーを手前に引けば外れてきます。
内藤
島田
バンパーがどこと接しているか、良く見れば外せるよ。
ただ、ナンバーの裏にも止まっていることを忘れないようにね。
内藤
そうすると色々と見た目的にも不具合が見られると思うのです。
例えば、黄ばみや曇りはどう対処すればよいのでしょう。
島田
ヘッドライトの黄ばみや曇りは、経年劣化で発生します。
しかし、アルトワークスの場合、初代から3代目まではガラス製のヘッドライトなので劣化しません。
4代目の新規格ボディからポリカボネートのヘッドライトレンズになっています。
それでも、4代目もすでに20年以上前なので黄ばみや曇りが発生しています。
そこで、ヘッドライトクリーナーで磨き、そのあとコーティングしてあげましょう。
内部の曇りは、樹脂レンズもガラスレンズも発生します。
主な原因は、通気口の詰まりで発生するので、ゴムカバーにある通気口に詰まりがないか確認しましょう。
また、ゴムカバーの取り付けに不備があっても発生するので、曇りがあるときはゴムカバーがしっかりはまっているか確認します。
このほか、古いとレンズとユニットのボディの隙間を埋めているシーリングの劣化も考えられるので、通気口やゴムカバーの取り付けに不備がなければ、ユニットのシーリングを見直してみましょう。
内藤
島田
しいて言えばネオン管なんていう商品で室内をライトアップするカスタムぐらいだったから、ライトは今のような見た目より明るさを求めるカスタムが主流だったね。
内藤
高効率ハロゲンもそれほど明るくないと思うけど。
島田
でもね、競技用ハロゲンバルブがリレーとハーネスがセットになぅて売られていたんだ。
今のHIDキットみたいかな。それを取り付ければ、純正のハロゲンバルブをはるかに凌ぐ明るさだったんだけど、車検非対応だったんだよ。
内藤
島田
純正以外は違法改造だったんだ。
今は様々な車検場があるけど、その当時は街の整備工場やディーラーだけで、しかも車検費用は言い値。
そして社外品が付いていると有無も言わさず取り外され、純正品に戻されていたよ。
内藤
島田
だから、隠れて明るくしていたもんさ。
内藤
島田
それで一気にいろんなパーツが販売されるようになり、現在に至っていると言えるかな。
内藤
そこで、おすすめはどんな方法があるのでしょう。
島田
HA11SもH4ハロゲンバルブなので、最近のLEDバルブを装着できるため、明るくきれいなホワイトの閃光になりますね。
この時代のヘッドライトは現代のクルマに比べるとかなり暗いので、LEDに変えることで、夜道は一変して走りやすくなったことでしょう。
アイラインだけでもイメージがかなり変わりますが、ヘッドライトレンズにスモークフィルムを貼ることで、精悍な顔つきになりましたね。
ヘッドライトデザインが入り組んでいますがとても綺麗に貼れていてかっこいいです。
イカリングを装着したユニットは、アルトワークスのフロントフェイスを引き締めてとてもかっこいいですね。
光方も宝石のようでとてもきれいです。昼間でもこれだけの光量なので、夜間はかなりキレイでしょうね。
プロジェクター内蔵のヘッドライトに換装したんですね。
この年代の軽自動車にはないヘッドライトなので、かなり目立ちますね。
ワンオフで制作されたのでしょうか。凄く自然な仕上がりでとてもかっこいいです。
メッキのヘッドライトベゼルをつや消しブラックにするだけで、フロントフェイスに精悍さが増しますね。
とてもきれいに塗装もされており、まるで純正でこの仕様があるみたいでとてもかっこいいですね。
アルトワークスは、5代目以外は全てH4ハロゲンバルブなので、明るくするカスタムは非常に簡単です。
また、4代目までならヘッドライトの色もイエローにできるので、現在のクルマとは異なるカスタムも可能です。
日本ライティングからも、明るいLEDのほかに旧車に好まれるハロゲン色のLEDバルブもあるので、アルトワークスのヘッドライトを好みの明るさと色にカスタムできるでしょう。