こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
ハイエースのフォグランプバルブ交換方法について、数多くのやり方がネット上で公開されています。
その中には正確な説明もありますが、ハイエースの種類によっては対応できない方法もあります。
またフォグランプは、取り付け後に不具合が起きる可能性も多く、特に水漏れやレンズの曇りで悩む方が多く見られます。
ここでは、簡単にできる交換手順と、取り付け後の不具合の対処方法について詳しく解説します。
目次
内藤
ノーマルで乗る方も多くいますが個性を出したカスタムも多く見られます。
ただ色々な商品があり、やり方次第で不具合が発生するじゃないですか。
島田
内藤
島田
200系ハイエースのフォグランプは、2004年登場の1型から2012年4月までの3型前期までは、HB4ハロゲンバルブ、3型後期からは特殊なPSX26Wバルブの白熱球を使用しています。
HB4もPSX26Wもある程度使用すれば寿命が来るので、交換できるようにユニットは設計されています。
そのため手軽に交換できることから、純正バルブからLEDバルブへの交換をされる方が多く見られます。
バルブ交換の基本は、HB4もPSX26Wも回転させてフォグランプユニットに固定するタイプなので、バルブをはめた後に、確実にロックするまで回すことが基本です。
もし、ロックが不完全の場合、バルブの脱落や、フォグランプユニット内に水分が浸入する可能性があるので注意しましょう。
内藤
乗用車のようにボンネットを開けて作業できないので、フォグランプのカスタムはかなりハードルが高そうな気がしますが。
島田
フォグランプのバルブ交換程度ではボンネットの開け閉めは必要ないよ。
肝心の難易度だけど、意外に簡単なんだよ。
内藤
島田
フォグランプバルブの交換は、すべての車種でクルマの下から簡単にできます。
そのため、カスタムして車高を落としている場合は、クルマを高くしなければ作業は難しいでしょう。
クルマを高くするには、ジャッキアップする方法と、スロープを使用する方法があります。スロープなら作業前の準備はそれほど時間がかかりません。
その変わりスロープの高さ以上のクリアランスが確保できないデメリットがあります。
ジャッキアップでは、フロアジャッキでジャッキアップすることをお勧めします。
また、ジャッキアップしたら、クルマの転落防止のために必ずリジットラックを使用して事故防止に努めましょう。
ハイエースのフォグランプの下あたりから手を入れてバルブと配線を繋いでいるコネクターを切り離します。
この時、目視で確認したほうが作業しやすいので、クルマの下に潜り込み作業します。
コネクターを外しますが、HB4もPSX26Wもコネクターのツメを押しながら取り外します。
ただしディーゼル車の助手席側は、LEDバルブに交換するならアンダーカバーを外した方が作業しやすいでしょう。
アンダーカバーはボルト5本ありますが、フロント側2本以外の3本を外せば簡単に外せます。
コネクターが外れたら、バルブを反時計回りに回しバルブを抜き取ります。
取り付けは、取り外した逆の手順で取り付けます。HB4バルブは、ユニットに入れて回して止めるのは簡単ですが、PSX26Wは3つのツメをしっかりユニットにはめてから押し込み回します。
内藤
島田
個人的にはあまりおすすめできないな。
というのもフォグランプカバーはツメで嵌っているから、失敗するとツメが折れるしね。
フォグランプは、後ろでビス止めされているタイプもあるし、光軸調整のネジが当たって抜けない車種もある。
あと、バルブ交換だけで、バンパーのクリップを多く外す手間もかけたくない。やっぱり取扱説明書通りに交換するのが安全かな。
内藤
その場合、ユニットを安全に取り外す方法を教えて下さい。
島田
ただ、3型ハイエース前期までなら、フロントからも外せるけど、樹脂のツメが折れるのが心配かな。
内藤
島田
ただし、5型でトヨタセーフティセンスPが標準装備され、ミリ波レーダーがフロントグリルに装備されたんだ。
センサーASSYに触らなければ、特に問題ないはずなんだけど、扱い方を間違えるとエーミングが必要になるんだよ。
内藤
島田
だから5型以降のハイエースでミリ波レーダーが装備されているなら、バンパー外しは安易に手を出さない方がいいよ。
ということで、4型以前のバンパー外しについて解説するよ。
ハイエースのフロントバンパー外しには、フロントグリルとドアステップを外す必要があります。
この工程はどのハイエースでも基本的に同じです。
フロントリップスポイラーを取り付けている場合は、最初にリップスポイラーを外さないとドアステップが外せないので最初に外します。
フロントグリルを外すためにボンネットを開けます。そして左右にボルト1個とクリップ1個の計4個を取り外します。
ただし、4型などではグリル形状が異なり、上部センターにも2個クリップが追加されています。
そして、画像下部分の赤丸6カ所にツメがありボディ側に刺さっています。
引き抜くコツは、上部のボルトとクリップを外したらそこから手を入れて、手の平で叩きながら外します。
かなり強くたたいても手は痛いですが壊れることはないので、できるだけ強くたたきます。
叩いて少し浮くと、後は手前にグリルを引き抜けます。
グリルを外すとクリップが画像の場所に左右2カ所あるので外します。ただし、型によってクリップの形と位置が少々異なります。
左右のステップを外します。クリップは左右各5個取り付けられており、全てクリップを取り外したあと、ドアを開けてタイヤ側から内張外しなどを差し込み、クルマの後方から前方に浮かせるようにして取り外します。
ステップを外すと、赤丸部分にバンパーのクリップがあるので、忘れずに外しておきます。
次に、フロントに戻り、バンパーロアグリルにあるボルトを3個外し、バンパー下部のクリップを3つ外します。
クリップとボルトがすべて外れれば、後はバンパーを上下に動かしながら手前に引き抜きます。
内藤
島田
クリップ外しが楽に終われば、15分もかからずにバンパーは外せると思う。
でもクリップも多いからね。慣れないと壊してしまうかもしれないから、慌てないことだよ。
あとは寒い日はクリップやツメをドライヤーで温めてあげるといいよ。
工具についての記事はこちらからご確認ください。
内藤
対処法を教えて欲しいんです。
島田
内藤
内藤
フォグランプの光軸調整は、上下しか動かないのでとてもシンプルです。光軸調整は、ノーマル状態の光軸を最初に目安として保存します。
方法は、壁に向かい照射し、カットオフラインにテープを貼るだけです。
交換後は、ノーマルの光軸の位置になるように、光軸調整のネジを回し照射位置を上下させて決めます。回す方向は、一般的に時計回りで下がり、反時計回りで上がりますが、車種により反対の場合もあるので、実車で確認しながら調整しましょう。
内藤
LEDバルブには、ゴムパッキンが使用されています。
取り付けるときにゴムパッキンがよじれてしまうと、水漏れの原因になります。
そこで、取り付けるときに滑りが良くなるよう、濡れたタオルなのでパッキンを拭いて滑りを良くしてから取り付ければ改善される場合が多いでしょう。
しかし、格安の輸入LEDバルブでは、作りが悪いので、取り付け部をシーリングしなければならない場合もあります。
特に、メーカー不明のようなフォグランプユニットは、防水対策が不十分なので、つなぎ目などにコーキングが必要です。
この時に使用するコーキングは、クルマ用のシリコーンシーラントを使用しましょう。
シリコーンシーラントは、ホームセンターでも数多く売られていますが、硬化すると痩せる商品があります。
クルマ用なら価格は少し高いですが硬化後も痩せてコーキングに隙間ができる心配がありません。
このほか、フォグランプに通気口があるので詰まりがないか確認します。
通気口は、外気とフォグランプユニット内の温度差をなくすために設けられています。この通気口があるおかげで、湿度の調整が適度に行われ曇りが起きません。
もし曇りが発生していて、通気口に詰まりがあるなら詰まりを解消しましょう。
曇りが発生するからと、通気口を塞ぐと逆効果なので注意しましょう。
フォグランプ内に曇りが発生した場合、フォグランプユニット内に入ってしまった水分を完全に乾燥させることがポイントです。
乾燥させるためにフォグランプユニットを外します。
そして、バルブを抜き取り内部にドライヤーの温風を入れて乾燥させる方法もありますが、良く晴れた日中に天日干しするのが効果的です。
ここで注意点として乾燥させる前に、フォグランプをキレイに拭いてゴミなどの付着物を取ってから作業します。
必ず、ゴミなどがフォグランプ内に入り込むのを防いでから行いましょう。
また天日干しする場合、風が少ない日で必ず晴天に行うことです。
冬は日照時間が少なく、温度も上がらないので冬場の天日干しは避けたほうが良いでしょう。
次に、バルブのパッキンが汚れていないか確認し、汚れていたら拭き取ります。
また、パッキンが変形していると水分が浸入するので、ホームセンターなどで似たようなパッキンを購入して取り替えてみましょう。
内藤
島田
では、ハイエースのフォグランプで手軽にできるカスタムを紹介するよ。
フォグランプカバーには、ベゼルを交換するカスタムがありますが、写真のようにフォグランプレンズにかぶせてレンズの色を変えるカスタムがあります。
フィルムでカラーチェンジする方法が主流ですが、このようにカバーであれば、貼り付けの失敗が少なく、誰でもフォグランプのイメージをチェンジしやすいでしょう。
フォグランプの個性を高めるには、ベゼルの色を変えるとかなりイメージが変わります。パーツとしても販売されていますが、自分で好きな色に塗っても面白いでしょう。
ハイエースは、HB4ハロゲンバルブとPSX26Wの2種類が使用されているので、LEDバルブに交換することで、好きな色に変えて個性が出せます。
3型後期からは、PS26Wという特殊なバルブで、ハイエースのフォグランプは暗いことで有名です。そこで、LEDバルブにして画像のように明るくすれば、視認性は大幅にアップします。
日本ライティングからも、2本分で10,000ルーメンを誇るスーパーハイルーメンモデルがラインナップに加わりました。明るいフォグランプを探している方は、スーパーハイルーメンモデルを候補の一つに入れてみてはいかがでしょうか。
内藤
島田
その点カバーならまず失敗なくレンズの色を変えられる。そこにスーパーハイルーメンタイプを取り付ければ、かなり個性出せると思うよ。
内藤
200系ハイエースのフォグランプは、どの型もバンパー下から交換可能でとても簡単です。無理やりフロントのベゼルを外し、フォグランプを引き抜く必要はありません。
また、LEDバルブは、海外製の格安品は防水処理が悪いので、取り付けても曇りや水漏れの原因になりやすいといえます。
水漏れで悩んでいるなら国内製品を一度選んでみてはどうでしょう。
またフォグランプカスタムは、色や個数、そして取り付け方法にも法規があるので、白または淡黄色以外を装着しないようにして、個数も同時に2個以上点灯しないよう注意しましょう。