アイキャッチ画像引用元:morochan_levorgさん
こんにちは。
日本製LEDヘッドライトの日本ライティング内藤です。
※日本製LEDヘッドライトの特徴についてはこちらをご覧ください。
スバル・レヴォーグは、国産唯一の水平対向エンジンを搭載し、レガシィツーリングワゴンと、スポーツ性能が高いWRXを融合させ、一般道路からサーキットまで楽しめるワゴン専門モデルです。
ワゴンは、日本では低迷していますが、レガシィツーリングワゴンで培ってきたからこそ完成したモデルであり、ワゴンのすばらしさを強く引き出したのがレヴォーグといってよいでしょう。
特に、スバル独自の技術で長距離を走行しても疲れにくいことをアピールして、高い人気になっているクルマです。
2014年登場と、比較的新しいクルマですが、フォグランプを純正装着しており、カスタムする方も少なくありません。
しかし、純正でLEDフォグランプになっている車種があることから、カスタムに二の足を踏んでいる方も多いでしょう。ここではレヴォーグのフォグランプとカスタムについて詳しく解説します。
目次
内藤
てっきりハロゲンバルブだと思っていたら、LEDフォグランプを装着しているんです。しかもイエローなんですよ。
初代レヴォーグにイエローの純正LEDフォグランプなんてあるんですか?
島田
純正でイエローのLEDが初代レヴォーグに用意されているかだけど、あるんだよねぇ。まあ、オプションだけど。
内藤
島田
でも助手席のドアを開けてごらん。そこに車体番号と一緒に記載されているよ。それで何型かわかる。もちろんフォグランプも変わっているよ。
それじゃあ、まずはレヴォーグについて少し解説するよ。
スバル・レヴォーグは、レガシィツーリングワゴンが北米向けとして大型したことから、国内需要に目を向ける形で、取り回ししやすい大きさで開発されたワゴン専用モデルです。
レガシィツーリングワゴンの特徴でもある長距離移動の快適性。そして、WRXのスポーツ性能を融合させた本格的なスポーツワゴンとして2014年に登場しました。
スバル車は、約1年ごとで改良が加えられるのが慣習になっているので、2014年登場直後がA型、2年目がB型、3年目がC型、4年目がD型、5年目はE型、6年目がF型、そして最終の2019年に登場した7年目がG型です。
また、スバル車は4回目の改良となるD型では、大幅な改良が加えられ、D型以降が後期モデルです。
レヴォーグもご多分に漏れず、スバル初となる「アイサイト・ツーリングアシスト」を全グレード標準装備するなどのほか、エクステリアデザインも刷新されました。
2020年、スバル・レヴォーグは、より遠くに早く、安全に、快適にというグランドツーリングのDNAを継承し、さらに先代より高い先進技術としてアイサイトXを投入して登場しました。
とくに360度センシングは、大きな反響を得られ、先行予約が行われた同年8月から10月の2か月間で、8290台の予約があり、そのうち93%がアイサイトXを選ぶという人気の高さです。
アイサイトXの特徴は、なんといっても自動運転がすぐそこまで来たと感じさせる運転アシストです。
条件が揃えば、ブレーキ、アクセル、ステアリングのアシストが行われ、ドライバーの運転疲労を大幅に軽減することでしょう。
内藤
島田
まあ、スバリストに語らせると、レヴォーグのことだって1日中話しているから、聞きたい重要な部分がなんだったか忘れちゃうよ。
内藤
島田
内藤
島田
初代レヴォーグ(VM系)に用意されたフォグランプは、A型からC型までの前期モデルにH16ハロゲンバルブが採用されています。
そして、後期モデルのD型からG型までが純正LEDフォグランプを採用。また、併せてディーラーオプションでイエローLEDフォグランプが選べるようになっています。
このほか、前期モデルは、フォグランプの上にウィンカーランプが配置されており、それに伴いフォグランプベゼルのデザインも大きく異なっています。
2020年10月にフルモデルチェンジした2代目(VN系)のフォグランプにも全グレードに純正LEDが標準装備されました。
ヘッドライト、クリアランスランプ、アクセサリーランプ、そしてフォグランプのすべてのライトがLEDライトなので、点灯時の色味に統一感があります。
オプションでは、イエローとホワイトカラーに変えられるフォグランプが用意されました。スイッチ操作で切り替えが可能で、54,780円でディラーにて購入と取り付けが可能です。
内藤
島田
内藤
島田
フォグランプバルブ交換は、フォグランプ取り付け位置の丁度真下にあるアンダーカバーを外して作業します。
クルマが低いので、スロープなどに載せると作業しやすいでしょう。ジャッキアップする場合は、フロアジャッキを使用して、必ずクルマが落ちないようにリジットラックを使用します。
フォグランプの下あたりにあるクリップを2本外します。
クリップのタイプは、細いマイナスドライバーで中央を引き出した後、全体を引っ張り上げるタイプです。
アンダーカバーをめくります。柔らかいので、簡単にめくれるはずです。
アンダーカバーをめくると、フォグランプの裏側が見えるので、ツメを押しながらコネクターを外します。
コネクターを外せたら、後はバルブを反時計回りに回すと外せます。
内藤
島田
ただ、一般ユーザーは頻繁に外すことがないから難しいかな。
内藤
島田
ホームセンターで売られているような木材だと強度がないからあまりお勧めしないけど、線路の枕木なんかに使われるアピトン木材を手に入れて加工すれば高さを自分好みにできるよ。
トラックの荷台にも使われているから、車輛材を扱う製材所に問い合わせてみるといいよ。
内藤
でも、後期タイプや現行モデルでは難しいのでしょうか。
島田
問題は、後期モデルと現行モデルだけど、灯具を交換すればいろんなカスタムができるよ。
その辺も含めて解説するよ。
フォグランプを明るくする方法としては、高効率バルブやHID、そして近年ではLEDバルブが主流です。
初代レヴォーグの前期モデルであれば、H16ハロゲンバルブなので、これらの方法を用いて明るくできます。
どの光源を選ぶかは好みですが、基本的にH16バルブは、定格が19Wなので、それより消費電力が高いHIDや高効率バルブにすると、灯具が溶けるなど問題が起きます。
そこで、灯具をそのままで明るくする場合はLEDバルブが安全で明るくできます。
日本ライティングからは、左右で10,000ルーメンを誇るスーパーハイルーメンモデルが販売されており、フォグランプの明るさで差を付けたい方にはお勧めです。
ファッション重視でホワイト色を装着される方も多いですが、悪天候や雪の日では、フォグランプを点灯しても見えにくいことがあります。
そこで、おすすめなのがLEDイエローバルブ。悪天候時にもしっかりと視界を確保してくれます。
このLEDバルブは、ホワイトやイエローだけでなく様々な色を再現できます。
日本ライティングでは販売はありませんが、ブルーやグリーンなど、色鮮やかなLEDバルブが販売されているので自分好みの色にカスタムすることも可能です。
このほか最近では、レヴォーグのオプションにもあるように、2色切り替えがトレンドです。
ホワイトとイエローを手元のスイッチで簡単切り替えができるLEDバルブが人気です。
フォグランプのカスタムには、灯体内部にイカリングを架装したカスタムもあります。自分で製作する方もいますが、イカリングでカスタム済みのフォグランプが販売されています。
また、イカリング仕様は、ヘッドライトのイカリングと異なり、殻割の必要がありません。フォグランプのレンズに沿わす形で外側に取り付けるだけなので、飽きたらすぐに外せるメリットもあります。
内藤
島田
フォグランプは、ライトをカスタムするだけでなく、フォグランプベセルをカスタムすれば、オリジナリティーあふれるフロントデザインを作り出せます。
メッキフォグランプカバーにするカスタムが多いですが、ラッピングで好きなカラーにカスタムするのもよいでしょう。
たとえば、ボディ同色やカーボン柄にすれば、フォグランプのイメージが変わります。
通常のフォグランプとは別にフォグランプを取り付ける場合、専用のキットを購入すれば、取り付けは可能です。ただし、同時に2個までしか点灯できないので、注意しましょう。
次に、現在ある純正LEDフォグランプを取りはずし、バルブ交換ができる灯具に交換する場合ですが、レヴォーグの場合、後期モデルに前期モデルのフォグランプを使用すると、フォグランプベゼルがフォグランプにかかる形状なので、法規に問題があります。
法規では、次のようにあります。
・4.3.5. 幾何学的視認性
前部霧灯は、次に掲げる幾何学的視認性に係る角度α及び角度βにより定義される範
-35-
囲内において、前部霧灯の見かけの表面が見通すことができるように取り付けられなけ
ればならない。ただし、大型特殊自動車及び小型特殊自動車にあっては、この限りでな
い。
・2.11. 「幾何学的視認性に係る角度」とは、灯火等の見かけの表面を見通す
ことができなければならない最小範囲を示す立体領域を決定するための
角度をいう。この最小範囲を示す立体領域は、その中心が灯火等の基準中
心と一致し、かつ、その均分円が地面に対して平行となる球上の弧により
決定するものとする。この弧は、基準軸を基準として決定するものとし、
水平角βは経度に相当し、垂直角αは緯度に相当するものとする
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2010.03.22】別添 52(灯火器及び反射器並びに指示装置の取付装置の技術基準)
難しい内容ですが、フォグランプのレンズにかかるようなパーツを装着してはいけないとしています。
つまり、レヴォーグの場合、灯具は丸い形ですが、ベゼルを取り付けると、四角い形に変わります。
よって、フォグランプの全体が見えないので保安基準に適合しないということになります。
そこで、初代レヴォーグ後期に前期のフォグランプを取り付けるなら、ベゼルも一緒に交換しなければ車検に通りません。
ただ、前期はウィンカーランプがフォグランプの上にあるので、そこをどうするのか検討しなければならないでしょう。
内藤
島田
内藤
島田
フォグランプは、色を変えるだけで、全くイメージが変わるのがこの画像でもわかると思います。個性を出すには、他とは違うカラーにするのも必要でしょう。
やっぱり悪天候時にフォグランプを点灯すると、イエローの存在感が素晴らしいですね。
フォグランプレンズにカラーフィルムを貼ると、さりげないようですが、フロントから見るとかなりインパクトが変わります。
ベゼルにラッピングすると、かなり印象が変わります。ベゼルは意外と簡単に外せるので、ベゼル単体にしてラッピングできます。
レヴォーグのフォグランプは、初代(VM系)前期までならLEDバルブ交換で色や明るさを手軽に変えられます。
しかし、初代(VM系) 後期から現行モデルまでは、純正LEDフォグランプになったので、簡単にカスタムできません。
しかし、全くできないわけではなく、法規を遵守するように汎用灯具を装着すれば、社外LEDバルブを装着できるので、純正でLEDを装着したタイプのカスタムは、オリジナリティーを出したカスタムになるでしょう。