交通死傷者

事故を未然に防ぐ!?通信利用型ドライブレコーダーの魅力!

こんにちは。
日本ライティングの内藤です。

ご自身の愛車へドライブレコーダーなどの備えは万全でしょうか。昨今では予防安全装置といって、事故を未然に防ぐ為の装置が、標準搭載されている新型車が続々と登場していますね。

自動ブレーキシステムや踏み間違いによる加速を抑制する装置など、交通死傷者をゼロにすべく各種メーカーが力を入れているところです。

交通死傷者

警視庁HP

こちらのグラフを見ると、年々死傷者は減っている事が分かりますね。それでもなおドライブレコーダーの需要が伸びているという背景には、やはりあおり運転や危険な運転への備えがあります。

このあおり運転は、近年よくニュースなどでも報道されている為、皆さまも一度は映像を見た事もあるでしょう。

最近では、恫喝や暴行といった卑劣な犯行も増えている為、ドライブレコーダーというのは、事故の映像撮影よりもあおり運転対策として取り付ける方が多いです。

そんなドライブレコーダーですが、通信利用型のドライブレコーダーをご存じでしょうか。ネットと繋がるドライブレコーダー。

いったいどのような機能が搭載されているのか。今回の記事を確認いただけると、その内容や必要性が分かります。

通信利用型ドライブレコーダーの概要

内藤

先輩、通信利用型のドラレコがあるって聞いたのですが、どんなドラレコなんですか?

島田

そうだね。一言で説明するとネットサーバーと繋がるドラレコといったところかな。

内藤

ネットと繋がるんですか!

一般的なドライブレコーダーの場合、事故が発生した時や、あおり運転被害に遭った後に、状況確認をしたり、警察へ情報提供したりする際に活躍する事を目的としています。

つまりドライブレコーダーに事故などのトラブルを回避する能力は備わっていない事になります。

それに引き換え、通信利用型ドライブレコーダーはネットサーバーを経由し、運行状況をリアルタイムで確認できる為、危険運転を瞬時に察知し警報を鳴らしたり、ドライバーの運転の傾向を収集し、安全運転への啓発に使えたりと本来の能力にプラスして、事故を未然に防ぐ能力が追加されているのが最大の特徴になります。

これらの特徴を活かし、個人向けというよりも法人向けの社用車に使用される事を目的とした商品が続々と登場しています。

通信利用型ドライブレコーダーの機能を紹介

内藤

通信を利用する事で、事故を未然に防ぐ事ができるんですね。

島田

これが今までのドラレコと決定的に違うところだね。

内藤

具体的にはどのような機能やメリットがあるんですか?

島田

それじゃ次に、通信を利用する事でできる機能とそのメリットを紹介するね。

危険運転をリアルタイムで取得できる

法人が使用する社用車の場合、その車には社名・企業名などが記載されている事が多いです。これらの自動車において、万が一事故が発生すると、会社の社会的信用の低下やイメージダウンにつながる危険性があります。

よって個人以上に、事故を未然に防ぐ事が重要です。

この通信利用型ドライブレコーダーは、取得したデータを本体に内蔵されているSDカードに保存するのではなく、リアルタイムでサーバーを経由しクラウドに保存されます。

それらのデータから今どこを走行しているのか、危険な運転をしていないか、居眠りやよそ見など危険な挙動が無いかを監視し、必要に応じて注意喚起をする事ができます。

クラウドに保存されているデータを確認しやすい

通常ドライブレコーダーの映像を確認、解析する際には映像を出力する本体や内蔵されているSDカードといった記録媒体が必要でした。

しかし、通信利用型の場合、その膨大なデータをビッグデータとしてクラウドに保存できる為、日付や時間帯を指定して即時に確認する事ができます。

社用車の場合、車両トラブルやクレーム、災害や渋滞といった道路上で起こる様々な問題により、業務が滞る事がありますがそれらの状況も遠隔で確認する事ができるのです。

ビッグデータを活用する事で運転診断ができる

通信利用型のドライブレコーダーと搭乗している社員を紐づける事によって、収集したビッグデータを基に解析ができるようになります。

例えば、運転手の習慣やクセを収集し、運転の質が良いのか悪いのかを見抜く事もできるのです。運転診断によって、必要な社員を即時に安全指導する事ができる為、事故を未然に防ぐ事に繋がります。

ヘルプネット経由で救援要請が可能

通信を利用して、緊急通報ができるタイプもあります。JAFのヘルプネットと連携し、ボタン一つでコールセンターと繋がる事ができます。必要に応じて、救急、警察、ロードサービスといった救急要請が可能です。

以上の機能はあくまでも一部機能の紹介になります。

通信利用型のドライブレコーダーは、各メーカーが各社独自の機能を追加している為、今後益々広がりを見せていく分野となりそうです。

販売している商品によっては搭載されている機能に差がある為、必要に応じて内容を確認される事をお勧めします。

通信利用型ドライブレコーダーのデメリットはある?

内藤

いくつか機能を紹介いただきましたが、全て備えておいて損はなさそうですよね?

デメリットなんて存在しないような気がするのですか。

島田

そうだね。あったら便利だと思うよ。でもね、やっぱりデメリットは存在するものなんだ。特に法人の場合重要なポイントがあるよ。

価格が高い

通信利用型ドライブレコーダーの最大のデメリットは、価格です。通常はドラレコを買い取り(法人の場合はリース契約もあり)その後の経費は必要ありません。

しかし通信利用型は、データ通信を行う為、通信費が必要になります。

  • 通常のドライブレコーダー = 本体代金のみ
  • 通信利用型ドライブレコーダー = 本体代金 + 月々の使用料(通信費)

この通信費ですが、法人の場合数十台、数百台の車両ともなるとかなりの費用となります。

通信トラブルが発生する場合がある

通信を使用したデータ送受信となる為、当然走行場所によっては通信不良が起こる場合もあります。通信は万全ではない事は知っておきたいところですね。

また最近の新型車では、フロントガラスに予防安全装置のカメラやレーダーを搭載している事も多いです。

これらの作動に通信のノイズが干渉してしまう可能性もありますので、注意が必要です。実際、ドライブレコーダーのノイズにより、車両のカメラが異常表示を出力したという事例もありますので、その際は自動車販売店へ相談される事をお勧めします。

緊急通報が自動車自体に備わっている場合がある

メリットの最後でお伝えした緊急通報機能ですが、最近の自動車自体も通信機器を内蔵し、通報できる車両も多く出回っています。

そのような車両にとっては、全く同じ機能が付帯されている為、必要のない機能となります。ただし、緊急通報した際のコールセンターに違いがありますので、双方の違いをよく理解し、取付けの判断をする必要がありますね。

例)通信利用型ドライブレコーダー ⇒ JAFのヘルプネットセンターにつながる
例)トヨタのDCM内蔵車両 ⇒ トヨタ自動車のコールセンターにつながる

個人使用の通信利用型ドライブレコーダーは保険商品?

内藤

なるほど、やはりメリットがあるという事はデメリットも存在しているんですね。

島田

そうだね。それでも企業は活発に使用してほしい商品かな。やはりこの通信利用型は事故を未然に防ぐ事が目的だからね。通常のドラレコとは目的が根本から違うんだよ。

内藤

そうですね。ところで、さっきから法人に特化してお話をされていますが、私たちのような個人が使用するのはまだ先の話でしょうか?

島田

それが実はすでに存在しているんだ。それが、保険会社が販売している端末だ!

保険型のドライブレコーダーは、テレマティクス端末と言って、通信機器を内蔵したドライブレコーダーとなっています。

万が一事故した場合、自動で事故受付センターに連絡を入れ、さらには、ドライブレコーダーを通して会話ができる機能がついております。

この機能は先ほどの緊急通報と同じような機能ですね。さらにカメラで認識した情報を基に、車線の逸脱を警報したり、車間距離が狭い状態を警報したりと、安全運転支援が充実しています。

これは危険運転を事前に警報する機能です。また、普段の走行状況をモニタリングすることで、安全運転の診断をしてくれる機能もあります。

このように保険型のドライブレコーダーは通信利用型のドライブレコーダーを採用している分、前述した機能をほとんどそのまま、一般のユーザーが利用する事ができるのです。

ただしこちらも月額利用となり、メイン保険の付帯となる為、今のところ大きな広がりは見せていないのが現状です。

月額利用のドライブレコーダー!その保険あなたにとって本当に必要ですか?

まとめ

いかがでしたか。
今回は、通信利用型のドライブレコーダーを紹介しました。

この商品の最大のメリットは、事故や危険運転を未然に防ぐ事にあります。ご自身ではあおり運転をしていなくても、車間距離の狭さや急加速、急ブレーキなど、無意識のうちにやっている挙動を捉える事ができるので、ご自身の安全運転意識の向上にもつながる商品です。

そう考えると、今後さらに普及が進んでほしい商品ですね。

   
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