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高品質を支える工場設備
放熱性能を高めれば、
明るく・寿命の長いLEDヘッドライトができるこれを達成するための部材・商品構造を研究し、最適な設備を兵庫県尼崎に整えました。
使用する素材で放熱性能は全て決まる。
放熱性が高い「アルミ」ですが、使用するアルミの種類によっても熱伝導率が大きく違ってきます。
素材
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日本ライティング
熱伝導率が高いアルミ(A6063)
他社に比べ、断熱性が約2倍も高いアルミ素材を使用。
約2倍
違う -
他メーカー
熱伝導率が低いアルミ(ADC12)
溶けたアルミを型に流し込む製法(ダイキャスト)の為、熱伝導率の高いアルミ素材が使用できない。
製法
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日本ライティング
アルミを削るNC旋盤・マイニングセンター
気泡がはいることなく、熱伝導率を損うことなく製造できる。
-
他メーカー
アルミを流し込みダイキャスト
製法上、製品内部に気泡が発生しやすく、その空気が断熱材となり熱伝導率が下がる。
メリット・デメリット
-
日本ライティング
〇
・放熱性が良い
・完成した商品の見た目が美しい×
・生産できる数量が少ない
・大掛かりな設備が必要 -
他メーカー
〇
・大量生産が可能
×
・放熱性が悪い
どうして、他メーカーは熱伝導率の高い
アルミを使わないの?
多くのメーカーが「熱伝導率が高いアルミを使いたい」と考えますが、実際には熱伝導率の低いアルミを99%のメーカーが使用しています。
なぜかというと、製造方法が異なるからです。
一般的に海外工場は多くのメーカーに商品を提供しているため、大量生産ができるダイキャストという工法を採用しています。ダイキャストとは、型に溶けた金属を流し込む成形セル製法であり、自動車部品等に広く使われています。
しかし、製法上空気の巻き込みによって製品内に空洞が発生しやすく、熱伝導率を低下させる大きな原因となります。
日本ライティングは、熱伝導率が高いA6063タイプのアルミを使用し、その素材に合わせて工法を選び、機械を導入しています。
熱伝導を比較
長時間点灯しても効率良く放熱できる
アルミを削り形にしていく
LEDチップの熱を100%ヒートシンクに伝えるために、断熱材となる気泡を取り除く
① 基板にチップを置く機械
② 真空状態にさせ基板とチップをつける
LEDヘッドライトのメインである、LEDチップ部分。
構造としては、基板の上にLEDチップ設置するのですが、チップと基板の間に空気が入ると、空気が断熱材となり熱伝導がうまくできず、放熱性が著しく落ちてしまいます。
日本ライティングでは、LEDチップと基板の間に、気泡ができないよう真空リフロー炉を使用して、あらかじ空気を抜いてから固着させています。
-
日本ライティング
〇真空なためうまく放熱できている
-
他メーカー
×空気が残ることでうまく放熱できない
安心してご使用いただくため、このようなテストを実施。
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温度検査
サーモグラフィーカメラにてチップ周りの温度を検査。
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気泡検査
X線検査にてチップと基板の間の気泡の有無を検査。
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点灯チェック
完成後2時間の点灯検査を実施。更にLEDの温度検査を行い基準値以内であることを確認。
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耐震検査
10G程度の振動をかけ壊れないか検査。
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部品点数の検査
画像処理で配置間違い・部品漏れが無いかを検査。合格した部品のみ使用。
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代表的な機械、作業をお伝えしました。まだまだ、LEDヘッドライトを製造するため必要な作業はありますが、このように多くの機械・人手を介して製造しています。
また、お分かりの通り、全ての作業・使用している部材には理由があり、
明るく・耐久性のある商品は完成するべくして完成しています。このような設備・ノウハウこそが他社メーカーとは圧倒的に違う強みと考えます。