こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
シラザン50はスプレータイプで施工は簡単ですが、水垢や鉄粉が付着していた場合は、今までのガラスコーティングと同じように除去したほうがキレイな仕上がりになります。
たとえば、水垢汚れについては、専用クリーナーが各メーカー販売されています。それを使うと簡単に水垢を除去できますが、酷い場合はコンパウンドが必要なこともあります。
水垢汚れについてよくご質問をいただくので、今回は水垢落としの必要性とシラザンン50を施工する前の水垢落としの方法をご紹介します。
目次
内藤
でも、ガラスコーティング前に水垢落としをした方が良いと言われますが、どうすればよいのでしょうか。
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
でも、ぞれぞれの特徴を知っておくと、なぜ付着するのかもわかるから、対策案も考えやすい。それでは、解説するよ。
古くから水垢は、車オーナーさんを悩ませてきた汚れです。特に油性の汚れは白系の車に黒い垂れシミを作るので、見映えも悪くなります。
黒い垂れシミの正体は、ワックスの油分や元々車に使用されている油分が流れてきた跡です。初期の段階は、簡単洗い流せますが、汚れをそのままにしていると、塗装に固着してシャンプー洗車でも落ちなくなります。
水性の水垢とは、雨や水道水の跡です。ボディに付着すると、ツヤ感を失わすほか、水滴の跡状に汚れとして付着します。
水には、カルシウムなどのミネラル分が含まれており、水滴が乾燥するとミネラル分が塗装面に残されて白いシミとなり、これが水性の水垢です。
水滴の蒸発が早い夏場ほど付着する可能性が高く、さらに濃色車は熱を吸収するので水滴の蒸発が早くなることから、水性の水垢の付着が多く見られるのが特徴です。
内藤
軽トラマニア小泉
専用のケミカルがないとキレイにするのは難しいね。
内藤
例えば、軽微だとコーティング剤で水垢が取れて綺麗に施工できると言うことはないのでしょうか。
軽トラマニア小泉
コーティング剤はクリーニング剤じゃないから、こびりついた水垢を掻き取ることができない。
内藤
軽トラマニア小泉
水垢が付着した状態でガラスコーティングを施工すると、水垢はガラスコーティング被膜でコーティングされます。
ガラスコーティングには溶剤が含まれていますが、水垢を溶解させる成分ではないので、ガラスコーティング剤の施工と一緒に水垢除去はできません。
少し手間が発生しますが、専用の水垢落としクリーナーで落としてからガラスコーティングの施工をおすすめします。
ボディに水垢が付着していると、塗装表面は汚れにより凸凹しています。
凸凹が残った状態でガラスコーティングしても、密着性が悪くなりガラスコーティングの性能を発揮できません。
ガラスコーティングは、塗装表面の見えない凸凹に入り込み、クサビを打ち込んだようにして硬化する機械的硬化もありますが、ガラスコーティングは、塗装表面と化学反応して、密着するので、水垢が付着していると密着に必要な化学反応が阻害される恐れがあり、コーティングは長く定着しません。
内藤
軽トラマニア小泉
ガラスコーティング前には、キレイにしておいた方が完璧にできるからおすすめということだね。
内藤
軽トラマニア小泉
あと、かなり酷いと水垢落としだけでは落ち切らないから、どうしてもコンパウンドによる磨きも必要になるかな。
内藤
軽トラマニア小泉
最初は水垢落とし専用洗剤から始めるといい。
もちろん、磨き剤が含有されている商品が多いけど、市販のコンパウンドで磨くより研磨力は低いから塗膜には優しい。
内藤
軽トラマニア小泉
一般の方が均一に研磨できるかと言えば、かなり難しいと思うよ。
塗膜の厚さが不均一になり、失敗すると下地が出たり余計なキズも入るから、本当は、使用しない方がいいね。
内藤
軽トラマニア小泉
最初に、車の汚れをキレイに落とすことから始めます。水をかけて砂やホコリを落としてからシャンプー洗車します。
キレイに洗車したら、一旦水滴をキレイに拭き取りながら水垢の位置を確認しています。
水垢を発見したら、専用ケミカルを使用して落します。使い方は、それぞれの商品に記載の方法で行いましょう。
今回、日本ライティングから発売しているナノ粒子のイオンデポジット除去剤で水垢落としをしてみました。
商品内容は、画像のようにイオンデポジット除去剤、脱脂シャンプー、撥水・滑水復活剤のほか、マイクロファイバークロス2枚、スプレー大、小、マスクにニトリルグローブがセットになっていますが、今回は画像の真ん中にあるイオンデポジット除去剤を使用します。(単品での販売もあります)
その前に、イオンデポジット除去剤のクリーナー力を簡易的に実験してみました。
動画のように、板ガラスに油性マジックで印をつけます。
そこを、「ナノ粒子のイオンデポジット除去剤」、「超微粒コンパウンド」、「市販の水垢落とし」でどの程度クリーニングに差があるか試してみました。
超微粒子コンパウンドを使用した理由は、出来るだけ塗装に負担をかけないコンパウンドで実験するためです。
もちろん、細目など粒子の粗いコンパウンドを使用すれば、かなりの研磨力なので、もっと素早くマジックで書いた部分は落ちるでしょう。
しかし、研磨力が上がると言うことはキズを付けているので、今度は磨きキズを消す極細目や超微粒子を使用して研磨キズを消す作業が必要です。
その点、超微粒子であれば最終仕上げのコンパウンドなので、研磨キズも目立たないので、塗装にやさしく、初めての方でも使いやすいと判断したからです。
ただ、比較したナノ粒子を配合したイオンデポジット除去剤を使用してみたところ、粒子サイズが更に小さいのに研磨力が超微粒子コンパウンドと同等であり、塗装面を磨いても更に失敗に繋がらないということがわかりました。
そこで、今回はイオンデポジット除去剤でクリーニングしました。
取扱説明書に記載しておりますが、水に濡らしたマイクロファイバークロスにイオンデポジット除去剤を使用してください。
水垢は基本的に、1回ではキレイに落ちないことがありますので、2回、3回と繰り返し施工するといいでしょう(今回は1回でキレイになりました)
今回の車に付着している水垢は、広範囲ではないのでそれほど酷いものではありませんが、通常のシャンプー洗車では落ちないレベルであり、落とすには専用品が必要です。
シャンプー洗車で「落ちるかも?」と強く擦り落とそうとする方もいますが、キズを付ける恐れが高くなるので、必ず専用のクリーナーを使用して落すようにしましょう。
軽トラマニア小泉
ひどく付着しているなら、最初からコンパウンドがいいけど、画像のようにそれほど多くなければ、水垢落としクリーナーで研磨剤が含有されるタイプならすぐに落ちるよ。
状況によってスタートするクリーナーを変えることだね。
水垢落としクリーナーを使用したり、コンパウンドで磨いた後は、必ず洗車してクリーナーやコンパウンドの成分を洗い流します。
シラザン50を使用する場合、専用脱脂シャンプーを使用した後に水分除去すると、すぐにコーティング施工できるので、水垢落としクリーナーやコンパウンドを洗い流す場合は、脱脂シャンプーを使用するとよいでしょう。
脱脂シャンプーを大量の水で洗い流し、泡成分が車に残らないようにしてから水滴をキレイに除去します。
水滴除去をするときに、水垢が全て除去できているか確認しながらふき取り作業をし、もし水垢が残っていたなら、その部分だけもう一度水垢落としから繰り返します。
内藤
軽トラマニア小泉
洗車して拭き取り時には車全体をくまなく見るだろ。その時が水垢の付着の最終確認に有効だよ。
水垢が付着していた場合、必ずガラスコーティング前に全て落としましょう。
落とさなくてもコーティングできますが、汚れを閉じ込めてツヤもそれほど良くありません。さらに長続きしない恐れもあるでしょう。
水垢落としには、市販のクリーナーが便利ですが、水垢の付着が酷いと市販のクリーナーでは落ちない場合もあります。
その場合は、今回ご紹介したナノ粒子のイオンデポジット除去剤などを使用してキレイに磨き作業してからシラザン50の施工をすれば満足のいくコーテイングが完成するはずです。
新車を自分でコーティングするシラザン50がおすすめ。シエンタハイブリッドにスプレー式ガラスコーティング【シラザン50】を施工してみた