こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
ガラスコーティングを施工しても、定期的なメンテナンスがないと耐久性を保つことができません。
必ずメンテナンスをする必要性がでてきますが、例えば、メンテナンス剤がない場合はどうしたらいいのでしょうか。
このような質問が掲示板でありましたので、回答します。
車に施工しているガラスコーティングのメーカーと違うメンテナンス剤(撥水加工)を使用して大丈夫でしょうか?
中古車のトヨタ車を購入しました。純正カーコーティングさしていますがメンテナンス品がありません。たまたま、ホンダのメンテナンスキットが手元に有りますが、使用しても大丈夫でしょうか。
軽トラマニア小泉
まず、なぜメンテナンス剤が必要なのかが分かれば、他のメーカーのメンテナンス剤を使ってもよいのか分かってくるかな。
まずは、ガラスコーティングについて、そしてメンテナンス剤を使用する理由から解説するよ。
ガラスコーティングは、無機質のコーティングです。
関連記事:ガラスコーティングとは?メリット・デメリットや施工の注意点を解説
しかし、ご存じの方の方も多いですが、ガラスはイオンデポジットの付着が激しく、例えば、お風呂場の鏡や窓ガラスに白い汚れがびっしりと付着します。
このイオンデポジットは、カルシウムや塩素などのミネラルの無機質なため、同じ無機質のガラスに付着しやすい特徴があります。
このような問題があり、それを防ぐために有機質のポリマーやレジンなどでトップコートをしているか、ハイブリッド化して無機と有機の性質を併せ持ったコーティングにしています。
車の様々な汚れはガラスコーティングで防げるのか?イオンデポジット(水アカ、スケール汚れ)などの無機汚れと有機汚れについて解説
ここで問題となるのが、有機質のトップコートは無機質のガラスコーティングのように長持ちしないことです。
トップコートの効果が薄れても有機汚れには強いですが、無機汚れに対しては弱く、通常の洗車で汚れが落ちなくなります。
また、ガラスコップに水が付着しても弾かないように、ボディを覆っているガラス被膜も親水性なため水弾き性能がありません。
つまり、ガラスコーティングだけでは水弾き性能が無いので、トップコートやハイブリッド化で水弾き性能を付加しています。
ここまでの話をまとめると、ガラスコーティングは、そのままの状態では無機汚れが付着し、しかも水弾き性能が無いためポリマーやレジンといったトップコートでガラス被膜を更に覆う必要があります。
このトップコート部分が劣化すると、まるでコーティングが落ちてしまったと思うような状態になるので、それを補うためにメンテナンス剤が必要になります。
内藤
軽トラマニア小泉
メンテナンス剤は、基本的にメーカーの商品ごとの性能に合わせて成分が配合された商品なので、他社のガラスコーティングへの使用は避けたほうが良いでしょう。
一言にメンテナンス剤と言っても種類があり、水弾き性能を復活させる商品のほか、ガラスコーティングに付着した汚れを落とす商品もあります。
クリーナーとしての性能が付与されている場合は、イオンデポジットを溶解させる商品もあり、他社製品のガラスコーティグ被膜と相性が悪く溶かしてしまう恐れがあります。
そのような商品は、専用のガラスコーティングであれば問題ないですが、他のガラスコーティングに使用するとガラス被膜にダメージを与える場合があります。
また、汚れ落としのクリーナーの場合、メンテナンスを数回すると、ガラスコーティングのトップコートを補充しなければ性能が発揮できない場合もあります。
様々なメンテナンス剤があるためメンテナンス剤を使用する場合は、同じメーカーが用意したメンテナンス剤を使用するようにしましょう。
しかし、メンテナンス剤の中には、汎用的に使用できるメンテナンス剤も販売されています。
そのような商品は、どのガラスコーティング、ガラス系コーティングにも使用できると謳われていますが、効果は汚れ落としではなく、水弾き性能の復活がメインの商品です。
施工したガラスコーティングで汚れの付着は少ないが、水弾きが悪い場合は、そのような商品を使用しても問題ないです。
ただし基本的には同じメーカーの商品を使用するようにし、どうしても他社製品しか手に入らないのであれば、メーカーに問い合わせして、ガラスコーティングに使用しても問題ないか確認しましょう。
内藤
軽トラマニア小泉
ベースコートのガラスコーティングに対して、悪影響を発生させないとは言い切れないよ。
メーカーが用意するメンテンス剤を使用するのが安心。質問者さんのように、メーカーで用意されていないなら、汎用のメンテナンス剤の中から選んで使用するようにする。
他社のコーティング剤専用のメンテナンス剤をしないことが基本だね。