こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
黒いクルマは高級感があり、磨けば他の色よりツヤ感がでるので、昔から人気のボディカラーであり、リセールバリューも高いことでも知られています。
その反面、汚れが目立ち、洗車にも時間がかかるうえ、キズも目立つので、手入れが大変といった声も多く聞かれます。
これらの問題は、洗車方法や普段からの心がけで何とか回避できますが、オーナーの負担は大きいと言えます。
ボディを守り、負担を減らすには、昔からワックスなどの方法が取られてきましたが、現在はガラスコーティングで対策する方が多くなりました。
しかし、黒い色だけにコーティング施工も難しいと思う方も少なくありません。今回は、黒いボディへのコーティング施工について解説します。
目次
内藤
ただ、巷では黒い塗装は手入れが大変と聞き、黒い塗装にするべきか悩んでいます。何か良いアドバイスありませんか。
軽トラマニア小泉
確かにどんなクルマでも白系と黒系は、中古車市場でも人気があるから、新車購入時に人気のカラーを選ぶとプラス査定になる。
だから友人の選択は間違いじゃないよ。
内藤
軽トラマニア小泉
黒色の新車は、キズもなく艶やかでとてもきれいですが、手入れをしないとボディはくすんでツヤはなくなります。
対策として、ワックスをかけたり、コーティングしてテカテカのツヤを保つようにしている方がほとんどです。
ツヤは、黒などの濃色車ほどキレイに見える特徴があり、磨くほどに濡れているような素晴らしい艶を出します。
これは、人の目が色合いや色彩、そして色の明るさを感知してツヤがあると認識しているほか、心理的にも色の違いで光沢度が変わっていることが原因です。
つまり、濃色車を見るときに、頭の中で「ツヤがある」と認識しているため、黒いボディカラーは磨くとそのように見える傾向にあります。
もちろん、白色(光が拡散して反射する)と鏡面仕上げされた黒色では、光が目に入る角度や強度も異なるので、光沢感は異なりますが、あなたも感じるように黒は光の反射が絶妙なのでキレイに見えます。
光の反射が最大限発揮できるようにするには、表面の汚れを落とし、キレイに磨き込むことがポイントになります。
黒色はキズが目立ちやすいと言われます。その理由は、黒は光を反射しないのに、そこに出来たキズが光を反射してしまうからです。
参考資料:色と光沢(SCE方式とSCI方式)
どんな色でも同じことが言えます。キズに光が当たることで、光の反射方向が変わりキズとして認識できますが、黒は他の色に比べて光を反射していないのでキズが目立ちやすいというわけです。
例えば、図のような四角柱があります。陰影があるので形状がはっきりしています。これは、光が反射しているので四角柱と判断できています。
しかし、下の図のように同じ角注でも陰影が無いと何の形かわかりません。
これと同じように、キズにより陰影状態が発生すると、そこに「キズがある」と判断できるということです。つまり、キズに光が反射し、そこにキズがあると人の目が認識します。
もう少し詳しく言うと、黒の乱反射率は少ないですが、キズが付くことで乱反射が多く起こるので、キズが目立ちます。
その反対に白色のように淡色カラーは、もともと光が乱反射して光の屈折が多いことから、キズによる乱反射もそれほど目立たないからです。
内藤
軽トラマニア小泉
その調査を世界中に塗料を提供するアメリカのアクサルタ社が毎年行っているんだけど、2020年の調査結果も日本ではホワイトが35%で1位、次いで19%のブラックとなっている。
内藤
黒いボディカラーは、汚れが付着すると目立ちやすいと言われます。埃が被っても目立ち、少し雨が降ると周りは白っぽい汚れが目立ちます。
もちろん汚れも光りにより反射しているので、黒い塗装の上に付いた汚れは、その下の黒に光が届く前に光を反射して汚れを目立たせています。
つまり、黒色は光を吸収して黒く見えていますが、汚れがあると光が吸収されずに反射されるため、汚れが目立つということです。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
つまり、色が見える光の影響と、光沢を感じる光の影響が違うからなんだ。
内藤
黒い色は熱を吸収するので他の色より熱くなると言われます。
実際に、真夏の太陽のもとで黒いクルマに触ったことがある方なら、その意味も分かるのではないでしょうか。
黒い色は、熱を吸収するといいますが、本当は光を吸収しています。先にも解説しましたが、黒は光を吸収するので、汚れが目立つと説明しました。
次に、光が熱くなる理由ですが、太陽の光には、紫外線や赤外線など様々な電磁波が含まれています。
つまり、太陽から届く光の中の赤外線という熱を伝える電磁波がやってきて熱くなります。
そこで、黒い色の場合は、光が集まるので多くの赤外線を蓄えるので熱くなるということです。
そして問題は、汚れた黒いボディが太陽光を浴びると、その熱で汚れがボディに固着する場合があります。
もちろん汚れの種類にもよりますが、汚れの中に含まれる成分と熱が化学反応を起こしてしまうと、かなり強固に付着します。
その一つがイオンデポジットと呼ばれる汚れです。
イオンデポジットは、雨水に含まれるミネラルなどの不純物が、乾燥して白いリング状になる汚れで、熱により強固に付着することがよくあります。
内藤
軽トラマニア小泉
水滴の蒸発も速いからイオン物質が焼き付いちゃうね。
内藤
軽トラマニア小泉
つまり、キレイな黒いボディを保つことで得られる満足感のほうが、メンテナンスの大変さを上回っているということだよね。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
車のボディコーティングとは?コーティングの種類や作業の流れも解説
コーティングは、塗装表面を汚れから守り、いつまでも美しいボディを保つことができます。
ワックスもコーティングですが、持続期間が短く、洗車のたびにワックスがけを必要とするのでその際に小キズができる心配が増えます。
そして、もう少し長持ちするポリマーコーティングは、成分が有機化合物なので鳥の糞や虫の死骸が付着しやすい他、空気中の油分による汚れも簡単に付着します。
その他、コーティング被膜はそれほど固くないので、洗車により傷が入りやすいデメリットがあります。
つまり、ポリマーコーティングは有機物汚れに弱く、白いリング状となる無機物汚れには強い特徴があります。
そんな中、黒いボディを小キズから守り、効果も数年続くコーティングとしてガラスコ―ティングが主流になってきました。
ガラスコーティングの施工には、専門業者に依頼する方法と、自分で施工する方法の2つから選べますが、最近は自分でも簡単に施工できるガラスコーティング剤が増えています。
ガラスコーティングのメリットは、固い被膜で塗装表面を守り、洗車キズから塗膜を守る事や汚れが付着してもすぐに落とせることに加え、撥水性能が高いことが大きなメリットです。
つまり、黒いボディでは、キズや汚れの付着が問題となりますが、ガラスコーティングならそれらの問題を解決できるメンテナンス性に優れた商品と言えるでしょう。
クルマを新車で購入するときに、多くのディーラーではオプションでコーティング施工が用意されており、商談時に勧められます。
黒いクルマを新車で購入する場合は、合わせてコーティング施工してもらうのがおすすめです。
新車時の塗装表面は、クルマの製造が終了してから納車されるまで、キズが付かないように細心の注意を払い取り扱われています。
また、出来たばかりなので当然ガンコな汚れ(水垢やイオンデポジットなど)の付着もないため、コーティングする理想な状態になっています。
ディーラーオプションが高く手が出ないと感じる場合は、市販品を購入して自分で施工するのもオススメです。
中古車は、年式や前オーナーの使用状況により、ボディ状態は様々です。
しかし、中古車店は、見映えをよくするためにクルマの化粧直しをしています。
様々な化粧直しの方法があり、洗車してキレイに磨きを入れている場合から、キズ消し剤などを利用し、キズを目立たなくしている場合があります(クルマの状態と店舗の考え方、そしてクルマの価格などを考えて、作業方法は大きく変わります)
つまり、キレイな状態に仕上げているので、購入後いつまでも美しい黒いボディを保つには、コーティング施工が最適と言えます。
中古車店でも購入時にコーティングを奨めてくる場合も多くありますが、店舗によりコーティングの内容が異なるので、確認して納得してからお願いしたほうが良いでしょう。
そこで、中古車で購入するときにおすすめのコーティングは、自分で行う方法です。
すでにキレイに磨かれた中古車なら下地処理もほぼ終わっているので、作業はそれほど大変ではないでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
ただし、それは中古車店の考えも大きいから、黒いクルマを購入するなら中古車店も選ばないとね。
あと、コーティングはどんなコーティングなのかも確認することが絶対重要。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
これから説明することを守れば、かなりキレイに仕上げられるはずだよ。
自分でガラスコーティング施工する場合、風が強い日は避けましょう。
というのも、風に乗って、微細なチリがボディに付着し、その上にコーティングすると、チリや埃などをスポンジで引きずり、キズを付ける恐れがあるからです。
特に黒いボディは、ほんの些細なキズも目立ちますから、出来るだけコーティング施工時は埃などが舞い上がらない無風の日を選んで行うのが無難です。
また、磨き作業する場合、コンパウンドで磨く場所に細かい砂などが付着すると、いくら磨いてもキズが取れないでしょう。
コーティング前の下地処理は、仕上がりに影響するので、磨き作業は丁寧に行います。
様々なコンパウンドが販売されていますが、小キズを消すコンパウンドも細目程度を使ったら、順に極細目、そして超微粒といったように使い分けて使用します。
この時に、コンパウンドで磨いた磨きキズを、次の細かいコンパウンドでしっかり磨いて磨きキズを取りながら作業を進めます。
ここの作業次第でコーティング後のツヤに影響するので、丁寧に磨きましょう。
磨き作業で多いのが、一方通行での磨きです。例えば、手作業で磨きをするなら、様々な方向から磨くことです。
右から左に向かって磨くだけとか、円を描くだけといった磨きは、同じ動きで同じ磨きキズを付けているので、いつまでたっても磨きキズは減りません。
そこで、左右上下など様々な方向から磨いて均一に磨きます。
これはポリッシャー作業でも同じで、同じ方向から一定の速度で磨いていると、同じ動きにしかならないので、ポリッシャーの付ける磨きキズは消えません。
そこで、ポリッシャーも上下左右に動かし、そして動かす速度とリズムを変えながら磨けば、磨きキズを押さえられます。
初心者に多いのが、コンパウンドの拭き取り用のウェスなどを、コンパウンドの種類が変わっても同じ物を使い続けている場合があります。
コンパウンドの種類を変えて磨いているときは良いですが、ふき取り時に同じウェスを使い続けると、キズを付ける可能性が高くなります。
例えば、最初に細目を使い磨いていたとして、次に極細目に変えたとします。
この時の拭き取り用のウェスには、細目のコンパウンドが付着しており、極細目で磨いた部分をそのウェスで拭き取りすると、当然細目のコンパウンドで傷をつけることになります。
また、ポリッシャーのバフの使用方法ですが、最初は良くても使用しているとバフに目詰まりを起こします。
そのような状態で研磨しても、塗膜はキレイになりませんから、バフの清掃も使用中に定期的に行います。
内藤
軽トラマニア小泉
あと、コンパウンドによっては、磨いていると粒子が細かくなって、仕上げまでできる商品もある。
でも、黒いボディは、そのような商品だけでの仕上げはプロでも難しいから、黒用の仕上げ剤を使用して磨いた方がいいよ。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
軽トラマニア小泉
つまり、これによって国産車はだいたい2H程度の硬さとされているから、これが基準となっているという事かな。
それで今、試験では9Hが最高硬度なんだけど、ガラスコーティングもそれが最強。でも、よく考えてごらん。鉛筆の硬さが鉄を超えられるかい?
内藤
軽トラマニア小泉
それを踏まえて、何に注意すればよいか解説するよ。
黒いボディは、他の色に比べてキズが目立つことを説明してきましたが、コーティングしてもキズは目立ちます。
コーティングは、塗膜より硬いですが、それでも鉄より硬くなることは無いので、細かい砂などが付着してそこを擦ってしまうとキズが入ります。
そこで、洗車機の使用は極力避けたほうが良いでしょう。
様々な洗車機が登場し、昔に比べるとボディへの攻撃性は格段に減っていいますが、洗車機によっては、キズが入る可能性が高いからです。
特に洗車ブラシに前のクルマの細かい砂などが絡んでいると、それがコーティング被膜を攻撃してキズを付けてしまうでしょう。
洗車用具の様々な商品が販売されていますが、出来るだけボディ表面への攻撃性が少ない柔らかい素材の商品を揃えることです。
ガラスコーティングを施工しているので、カーシャンプーはほぼ必要ありませんが、もしカーシャンプーを使用するなら、柔らかいタイプのスポンジやモップを用意します。
そして、一番洗車でキズが付きやすいのが、拭き取り時なので拭き取りでは何度も水滴を取る必要が無い、厚手のマイクロファイバークロスを使用します。
拭き取り時に、何回も拭き取りが必要となると、その回数だけボディを拭き上げるので、その分キズが入る可能性が増えます。
つまり、黒いボディは、出来るだけクルマを拭き上げる必要が無い道具を使用することがポイントです。
内藤
軽トラマニア小泉
汚れ落しには擦る必要があるから、出来るだけ回数を減らせる道具選びが重要という事。
コーティングしてあれば汚れが落ちやすいから、擦る回数が減る。
そこで今度、水滴を取るときにも、吸水性のよい道具で水滴を取ることが傷を付けないポイントなんだ。
内藤
軽トラマニア小泉
黒いボディをいつまでもキレイに保つには、ガラスコーティングが一番ですが、重要なのは防汚性、耐擦り傷性、そして撥水性能に特化したコーティングがお勧めです。
防汚性が高いと、汚れの付着が抑えられます。特にイオンデポジットは、ガラスコーティングに付着しやすいので、日本ライティングのゼウスクリアがオススメです。
ゼウスクリアは、今まで問題となっていた無機汚れ(イオンデポジットなど)の付着も抑えられるハイブリッドコーティングです。
また光沢性を保ち、撥水性性能を持続させるには、耐擦り傷性能が重要で、ゼウスクリアなら、一般的なフッ素系コーティングやシリコーン系コーティングより優れた性能をも持っているのでおすすめです。
内藤
軽トラマニア小泉
ただ、出来るだけ早く洗った方がいいことは確かだね。
長く汚れを付着させていると、どんな成分が汚れにあるかわからないからね。
内藤
軽トラマニア小泉
ぜひ、黒いクルマは、コーティングしてその効果を実感して欲しいね。
黒いクルマは、キズや汚れが目立つと言われ、洗車も時間がかかることがほとんどです。
しかし、ガラスココーティングすれば、汚れが落としやすくなり、しかも撥水性能が高いと水滴除去も素早くできます。
ボディは、洗車時にキズが付くことがほとんどなので、出来るだけ拭き上げる回数を減らせれば、キズが付かずにキレイなボディを長く保てます。
日本ライティングのゼウスクリアなら、洗車道具さえ用意すれば誰でも簡単にガラスコーティングできる魅力があるので、黒いボディのクルマにもおすすめです。