こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
新車へのコーティングは、ディーラーで勧められることが多く、高額な費用を払ってまで本当に必要なのか?と疑問に感じる方も少なくありません。
結論から言うと、新車のタイミングでコーティングを施工しておくとキレイな状態を長く保てるのでおすすめです。
しかし、現在ではお店以外にもDIYで施工できるガラスコーティング剤も多数販売されていることから、必ずしもお店で施工する必要はありません。
この記事では新車へのコーティングの必要性と数ある施工方法について解説していきます。
目次
内藤
見積もりを見ると、値引きが10万円あるけどガラスコーティングが8万円!
その見積もりを見ていると値引きされているのか、されていないのか分からないと父が言っていました。
軽トラマニア小泉
親父さんのように、古い方にはその料金形態に納得いかないんじゃないかな。
内藤
軽トラマニア小泉
どんなに優れたものか、とりあえず復習してあげるから伝えて見てごらん。
ガラスコーティングのウリは、防汚性と耐スリ傷性能の高さです。つまり、ガラスコーティングを施工することで、ボディ表面を汚れや傷から守れます。
ガラスコーティングは、様々なメーカーから販売されており、プロ用、DIY用に大きく分けられます。しかし施工後の状態、すなわち防汚性や耐スリ傷性能は、どのガラスコーティングでも基本的に同じです。
細かく言えば、それぞれの製品ごとに特色があり、被膜の硬さや撥水効果、そして汚れの違いによる防汚性が異なりますが、基本的にコーティングしていれば、素の塗膜を守る力があります。
防汚性には、ホコリの付着や雨天時の走行でクルマに付着する汚れの落としやすさに違いがあります。
コーティングしていないと、汚れはボディにこびりついて、スポンジなどで強くこすらないと落ちませんが、コーティングしていれば、力を入れなくても汚れが落ちます。
また、ハイブリッドタイプのガラスコーティングでは、有機汚れと無機汚れの両方に強い性質を持ちますから、様々な汚れに対して付着しにくい特徴があります。
古くは、ベースに無機質のベースコートを施し、その上に有機質のトップコートをする2階建てと呼ばれるハイブリッドコートがありましたが、ゼウスクリアなど一部メーカーから1回の施工で完了するハイブリッドタイプが販売されており、高い防汚性があります。
そして、塗膜は硬くても鉛筆硬度3H程度ですが(一部輸入車では4Hから5Hもあると言われている)そこに5H以上のガラスコーティングを施工すれば、もとの塗膜より硬いため、傷は入りにくくなります。
内藤
内藤
でも、新車の状態でする意味あるのでしょうか。自分の好きなタイミングでやりたければやればよいとも思うのですが。
軽トラマニア小泉
でも、新車時に施工するにはそれなりの理由がある。
内藤
軽トラマニア小泉
新車時のガラスコーティング施工が向いている理由は、ある程度使用されているクルマより傷が少なく汚れの付着も少ないため、下地処理がいらないか、ほんの少しの手間で済みます。
しかし、新車といっても完全なる塗装の状態ではありません。
もちろんラインオフ(工場で完成した直後)であれば、汚れも傷も全くない状態ですが、完成後にモータープールに運ばれ、そこから積載車で各営業所に運ばれる間は屋根のない場所です。
細心の注意を払い取り扱われて各営業所に運ばれますが、その後の対応は営業所ごとで異なるので、塗装表面の状態は千差万別です。
とはいっても、既に使用されるクルマに比べれば、塗膜の状態が良いことは確かですから、その状態でガラスコーティングすると、新車の塗膜の状態が守れます。
内藤
軽トラマニア小泉
あまり裏事情は語らない方がいいかなとも思うけど、思ったより酷いよ。
もちろん、ディーラー毎で変わるけど、納車前に洗車機で洗車なんてディーラーも少なくない。
あとね、ディーラーからの仕事をしていた時に、よく新車の手直しもさせられたんだよね。
内藤
軽トラマニア小泉
よほど目の肥えたユーザーじゃなければ見つからないような不具合を修正するんだ。
だから、新車=キレイは必ずしも当てはまらない。それを言うなら、新車+コーティング=キレイが正解かな。
新車をいつまでも大切にしたいと思うのは誰も同じでしょう。
そして、いつまでも新車の輝きが保てれば、オーナーとしてはとても嬉しいものです。
そこで古くから、新車の状態をなるべく維持するために、ワックスをかけて塗膜を守ってきました。
ワックスも進化を重ねてきましたが、昔からあるカルナバロウの固形ワックスがツヤでは最高でしょう。
しかしワックスは、撥水効果で汚れを守れてツヤは出せますが、小傷からは守れません。これでは、洗車傷などで次第に塗膜からツヤが無くなってしまいます。そこで、登場したのが傷に強いコーティングです。
現代では、ガラスコーティングの被膜で塗装表面を数年守り続けられますから、新車当時のキレイな輝きを保てます。
クルマは、駐車場に置いていても、走行しても汚れは付着します。汚れには様々な種類がありますが、これらの汚れから塗膜を守るには、塗膜に汚れが直接触れないようにするのが一番です。
汚れには、塗膜を劣化させる物質も含まれており、雨ジミとなってこびりつきます。
この雨ジミが付着すると、専用の除去剤または、コンパウンドを使用しなければ取り除けませんが、ガラスコーティングしていれば、強固に付着する汚れから守れます。
内藤
軽トラマニア小泉
しかもツルツルだから汚れも簡単に落とせるという事だよ。
内藤
その塗膜は完ぺきではないのでしょうか。
軽トラマニア小泉
もし塗装が無ければ、本体である鉄はすぐに錆びて朽ち果てるから塗装の効果は凄い。
でも、塗膜はボディの鉄を守るけど塗膜も傷んでいるんだ。
内藤
軽トラマニア小泉
次いで様々な汚れの中に含まれる物質かな。その辺りを解説するよ。
空気中には様々な物質が浮遊していますが、その中で多くの方が知っている浮遊物に黄砂があります。
黄砂は、中国のゴビ砂漠からやってくる砂で、その成分の中にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンが含まれています。
これらはイオンデポジットの元なので、黄砂が付着した後に雨が降るとかなり厄介です。
また、酸性雨も環境問題として知られていますが、塗装にも悪影響を及ぼすことで知られています。
酸性雨とは、PH5.6以下とされており、国内で観測される雨は広い範囲でPH4.8程度が観測されていると環境省の調査結果でもあきらかになっています。
それでは、酸性雨はどのように塗膜を侵食するのかというと、酸性雨がボディに付着し、太陽で熱せられると蒸発します。
水分が蒸発するに従い、雨の水滴が凝縮され酸性度が高まります。
同時に熱により塗膜が僅かに柔らかくなり、水滴と塗膜の境界面から加水分解が始まり、クレーターを発生させます。
このような不具合から守るために塗装材料も進化を続けており、酸性雨に強い塗装を施すようになりましたが、それでも完璧な塗装はまだありません。
この他にも、花粉や排気ガスなどの煤煙、鳥の糞や虫の死骸など、様々な汚れに立ち向かっているのが塗膜であり、それらが付着すると塗膜はすぐに洗い流さないと劣化が起きてしまいます。
紫外線を浴びることでビタミンDを生成して人に良い影響を与えるほか、植物にとっても役に立っていると言われています。
しかし、浴びすぎると、人も日焼けしてシミなどの原因になり、最悪はガンの発症の危険すらあります。
そして、塗装表面も紫外線を浴びるとクリア層が破壊されて白くくすんだ色に変化します。
その後放置すれば、クラックが発生して塗装は割れてしまうでしょう。
しかし最近の塗料には、紫外線を吸収して劣化を防ぐ光安定剤が使用されており、そう簡単に劣化しなくなりました。
しかし完璧に防げるわけではなく、長期的に浴びれば劣化します。
そこで重要なのは、人が肌を紫外線から守るために日焼けクリームを塗るように、塗装表面にも化粧が必要です。
かつてはワックスなどで守ろうとしていましたが、紫外線対策にはなっていませんでした。
そして今は、紫外線対策されたガラスコーティング剤も販売されています。通常のガラスコーティング剤は、紫外線は透過します。
ただし、ガラスコーティング自体は紫外線による劣化が少ないので、長期間風雨からボディが守れます。
つまり、紫外線からの直接被害を受ける可能性はありますが、紫外線の影響で被膜が劣化しないので、長期間汚れからボディを守れます。
クルマの塗装は、様々な汚れに立ち向かっていますが、虫の死骸や鳥の糞は汚れの中でも塗装面に悪影響を及ぼします。
虫が、クルマに衝突して乾燥するとこびりついた経験されたことがあるでしょう。
この虫の死骸は、洗車時に軽くこするだけでは落ちないので、強くこする方が多く見られます。
しかし、強くこする行為は、塗装に傷を付けている可能性が高く、洗車後に小傷が発生して愕然とすることも少なくありません。
また、虫はたんぱく質を多く含み、カリウムが多いことで知られています。
つまり、酸もアルカリも両方含まれており、そのまま放置すると塗装を侵食してシミの原因に繋がります。
このほか虫の死骸と同様に多いのが鳥の糞です。鳥は、糞とオシッコが一緒で、糞の白い部分がオシッコです。
その成分は尿酸なので酸の影響で塗膜が浸食されてシミになります。
つまり、自然界にある防ぎきれないものに塗膜は立ち向かっており、常に塗装にはストレスがかかっていると言ってよいでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
でも、手入れをしていなければ、どんなに汚れに強くなった塗料とはいえ、劣化してクルマの見映えを悪くするんだ。
内藤
軽トラマニア小泉
クルマを購入するときに、様々なオプションが用意されていますが、最近はどのディーラーでもコーティングメニューが用意されています。
新車購入時に、オプションで選択するだけで新車購入料金に含まれるので、その手軽さから施工される方が多くなっています。
ディーラーでのコーティングは、かつては外注が殆どでしたが、最近では自社で施工することが増えており、クルマを購入後に業者に依頼する期間がなくなったことから、昔より早く納車されます。
それぞれの自動車メーカーで、特徴あるコーティングを使用していますが、他社のコーティングを施工したくてもできません。
例えばトヨタならトヨタの販売店で提供するボディコーティングの中から施工しますので、他のメーカーのコーティングは持ち込みでも施工できません。
ガソリンスタンドでも新車のガラスコーティング施工をしています。
その種類は古くからあるワックスからポリマーコーティング、そしてガラス系コーティングやガラスコーティングまで様々な種類を用意しています。
現在、多くのガソリンスタンドでコーティングメニューを用意していますが、新車でも他のクルマと施工料金はほとんど変わらないと思ってよいでしょう。
つまり、コーティング剤を塗り込む面積が広いほど金額が高くなるということです。
特徴としては、コーティングの種類と金額に幅があるので、自分に合ったコーティングが見つけやすく、しかも料金もわかりやすいので手軽にコーティングの施工が頼めます。
ただし、本物のガラスコーティングになると、それなりに高額になり他の施工店と変わらないでしょう。
コーティング専門店は、クルマのコーティングを専門に扱う店舗なので、新車へのコーティングも様々なアドバイスをもらえます。
知識や技術といった点では、他の業種より優れている反面、施工する技術料や材料費が他の店舗より高額の傾向です。
新車に最適な材料でコーティングし、最適な施工方法をとるので、コーティングの性能が長持ちする特徴があります。
また、施工後もメンテナンスを定期的におこなってくれるのもコーティング専門店であり、洗車などでほんの些細な疑問でも的確にアドバイスしてくれます。
コーティングの相場についてはこちらで解説しています。
自分でコーティング施工も安易になりました。カー用品店などにも様々なコーティング剤が売られているので、コーティング剤選びには苦労しません。
また、新車であることから、使用し続けているクルマに比べて汚れや小傷もほとんどないので、一般の方でも下地処理で悪戦苦闘せずに施工できる魅力があります。
コーティングにも、ガラス系コーティングのような簡易コーティングから、プロ仕様と同レベルのガラスコーティングまで様々販売されていますから、ユーザーの好みで選んで施工できる魅力もあるでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
内藤
そこで、どんなことを目安にガラスコーティングを選ぶとよいでしょうか。
軽トラマニア小泉
せっかく新車に施工するから、とびっきり良い商品を選びたいと考える方もいるだろうし、新車は元々キレイだから、日々のメンテナンスでキレイさを維持したいと考える方もいるしね。
内藤
軽トラマニア小泉
その中でも選ぶ際に参考にしてほしいことを解説するよ。
車のボディコーティングとは?コーティングの種類や作業の流れも解説
ガラスコーティングは、施工方法が繊細な商品が多く、取扱説明書と異な施工をした途端、不具合が発生する場合も少なくありません。
そこで、口コミなども参考に施工のしやすさから商品選びしてみましょう。
新車なので、傷磨きといった下地処理が必要ありませんから、洗車用具があれば施工できるような商品を選ぶとよいでしょう。
また、施工が簡単にできてムラができにくい商品も選ぶ基準にしたいところです。
そしてかなり重要なのが、施工後に雨に濡れてもよい時間です。この時間が短いほど施工後に雨の心配がいりません。
しかし、施工後に雨に濡れるまでの時間が長いと、施工する時間帯や天気を気にして施工する必要があり、余計な神経を使う必要が出てくるでしょう。
汚れには、生物由来の有機汚れと、それ以外の無機汚れがあります。これらの2つの汚れに強いハイブリッドコーティングを選ぶと、あらゆる汚れに強いので簡単に洗車が可能になります。
有機汚れでは、雨の日の汚れや虫の死骸、鳥の糞などの汚れのほか花粉汚れがあります。そして、無機汚れでは、雨ジミと呼ばれるイオンデポジットが代表の汚れです。
これらの汚れを効果的に防ぐには、コーティング剤の性能にかかっているので、ハイブリッドタイプのガラスコーティングを選んだほうが、汚れを長く防ぐことが可能です。
また、ハイブリッドタイプのガラスコーティングなら、数年持続する商品が殆どですが、そのままでは撥水性能や光沢は長持ちしません。
つまり、コーティングのメンテナンスが必要です。
そこで、専用のメンテンナス剤が用意されているガラスコーティングがおすすめです。
専用品があれば、安心してメンテナンスができるほか、メーカーが示している期間長持ちするでしょう。
内藤
あと、メンテナンス剤がポイントですね。
軽トラマニア小泉
施工するのに洗車用具さえ持っていればすぐにできる。
しかもコーティング剤の伸びが良いので施工しやすいし、3時間たてば雨が降っても問題ない。
もちろん、キット内にメンテナンス剤もあるから、3年間ノーワックスで光沢と撥水が維持できるんだ。
内藤
ガラスコーティングの中でも種類があります。一般的に多いのがシロキサン系のコーティング剤です。
特徴として、材料コストが安く手に取りやすい商品がほとんどです。
しかし、膜密度が低いので、雨染みが付き易いなどのデメリットがあります。
コーティングをしてイオンデポジットの付着が増えた、または落としにくくなった場合は、シロキサン系のコーティング剤の可能性があります。
また、二層コートと称して、フッ素樹脂の入ったコーティング剤を使用している場合もあり、フッ素樹脂の特徴として、静電気を帯び易いので埃が付着し易くなります。
フッ素樹脂自体、塗膜と反応して定着することが出来ませんので、すぐに流れ落ちてしまいます。
施工したときは、凄く撥水しておりますが、徐々に流れ落ちてしまいます。
また、フッ素は、自然界で分解できないため、環境破壊物質として、世界的に排除の方向になっている。
現時点で一番おすすめなのは、ポリシラザン系のコーティングです。シロキサン系と比べ膜密度が高い特徴があるため汚れが付着しづらいという違いがあります。
耐久性、イオンデポジットなどの汚れの付着・落としやすさに優れ、更には環境に配慮された現時点では一番おすすめの溶剤となります。
内藤
それでもガラスコーティングに向く人と向かない人がいると思うのですが、その特徴を教えてください。
軽トラマニア小泉
ガラスコーティングの施工に向いている方は、もちろんクルマを大切に扱う方です。
汚れが気になりいつも洗車してワックスでピカピカにしていたいという方には特におすすめです。
このほか、日々の洗車を少しでも楽にしたい方にも向いています。
汚れが短時間で落ちるので、洗車の時短につながるだけでなく、洗い終わりはいつまでも新車の状態なので、キレイにしたいけど洗車に時間をあまり割けない方にも良いでしょう。
つまり、常にキレイなクルマで乗っていたい方で、汚れも素早く落としたい方には最適といえます。
クルマは移動手段と考えており、汚れはあまり気にならない方もいます。そのような場合はガラスコーティングの施工料金はあまりコスパが良くありません。
クルマの塗装はかなり進化しており、特にコーティングしなくてもかなりの長期間ツヤや色合いを保てます。
もちろん、コーティングをしていた方がツヤは断然良いですが、そこまで求めない方は、特にガラスコーティングは必要ないとも言えます。
またガラスコーティングは、メンテナンスも必要なので、それを面倒と感じる方もコスパは良いとは言えないでしょう。
つまり、日々クルマをキレイにして、いつも新車のように乗りたいと考えるなら、新車からコーティングがおすすめです。
そうでなければ特に高額な費用をかけなくてもよいでしょう。
内藤
軽トラマニア小泉
また洗車機で十分という方も同じだよね。
Q:新車購入時にボディコーティングは、されていますか?結構な金額ですが、どれくらいの割合の人が施工しているのでしょうか?
オプションとして用意されているボディコーティグが、どの程度の施工率なのか調べた企業があります。まずは、損害保険会社で東京海上グループのイーデザイン損保のデータです。
アンケートは、2019年に国内の20代から70代のドライバー100人を対象に実施しています。
それによると、新車にボディコーティングした方は、41人で41%という結果でした。
そのうち33人は、新車購入時に施工しており、さらにどんなコーティング剤か尋ねると、半数以上の27人がメーカー純正を施工したと答えています。
内容についてもう少し知りたい場合はコチラの記事をご確認ください。
Q:新車時にガラスコーティングの施工を考えています。「新車時にコーティングをして後悔した」という人を見かけますが、なぜ、後悔したのか具体的に知りたいです。
ガラスコーティング施工をすると、ボディは平滑になるので水をよく弾くとともに、汚れも落としやすくなる特徴があります。これにより、普段の洗車もシャンプー洗車でなく水洗いだけでキレイになるので、洗車が非常に楽になります。
しかし、ガラスコーティングすると汚れが付かないと思っている方が多くいます。つまり、何もしなくてもキレイな状態を保てると思い込んでいますが、施工しても汚れは付着します。
もちろん、未施工車に比べると汚れの付着はかなり抑えられますから汚れ自体の付着量はかなり減りますが、汚れることに変わりはありません。
後悔した方(誤解している場合)は、汚れた状態を放置して、更にガラスコーティングに付着しやすい無機汚れの付着を許してしまうことで施工しなければ良かったと感じるのではないでしょうか。
内容についてもう少し知りたい場合はコチラの記事をご確認ください。
Q:新車にコーティングをするときに下地処理は必要なのでしょうか?よくコンパウンドやポリッシャーなどで磨き作業を見かけますが、新車も必要なのでしょうか。
納車時のボディを一般の方が見ると傷ひとつない状態に映るはずですが、新車でも非常にごく小さな傷は付着しています。
ごくわずかな傷を見極めることは、目の肥えた方でなければ判断できないため通常は磨き作業など必要ありません。
また、磨くということは、ポリッシャーを使用してコンパウンドで塗装を削る作業です。
つまり、新車の塗膜にコンパウンドで傷を入れている作業ですから、磨きは傷のない新車に傷を入れていると同じです。
磨きで傷が無くなると反論が出そうですが、実際人の目で感じとれる傷より小さい傷に変えているだけです。
つまり、磨くと必ず磨き傷が発生し、塗装表面は目に見えない細かい傷が無数に入りますが、これを目に見えない状況に研磨しているのがプロです。
しかし、上手くできないとバフによる磨き傷や、オーロラマークが発生しています。新車でこのようになっては、かなり残念なことです。
それでは、新車で磨きが必要な場合とはどういった場合なのかというと、オーナーにより新車に細かい傷があることを指摘され、それを取り除いて欲しいと言われた場合です。
もちろん、新車なのでほんのわずかな傷であり、軽く磨く程度です。
このように新車では、塗膜に傷はほとんどない状態で納車されるので、安易に下地処理(磨き)をすると、かえって磨き傷をボディ表面に作ってしまい、取り返しが付かなくなります。
内容についてもう少し知りたい場合はコチラの記事をご確認ください。
Q:今回新車へ施工する予定なのですが、車体洗浄、脱脂作業はするとして、鉄粉除去の必要はありますでしょうか。
新車も長期在庫車や陸送時の状況によっては鉄粉が付着します。
長期在庫の場合は、青空駐車なので、空気中の鉄分がボディに付着して食い込みやすくなりますが、陸送中は道路を走る車のブレーキダストの影響や走行ルートによって鉄粉が付着しやすいでしょう。
もちろん、陸送してきた車をすぐに洗車して納車する場合は、鉄粉被害を食い止められることがほとんどです。しかし、ディーラーのモータープールに長期保管されると鉄粉被害は場合によっては避けられません。
つまり、新車でも世の中に出てきた瞬間から鉄粉にさらされており、その保管期間や状況により鉄粉が刺さります。
そこで新車が納車されたら洗車してボディを触り、ザラザラした感触が無いか確かめてみましょう。
手のひらの感覚でザラザラ感を探します。指で触るのではなく手のひら全体を使い、くまなくボディを触るのがポイントです。
手のひらに不快な引っかかりが無ければ、鉄粉は付着していないと判断できます。そして、手のひらに何かが当たる感触がある場合は、それが鉄粉である可能性が高いでしょう。
その場合は鉄粉状況が必要となります。
内容についてもう少し知りたい場合はコチラの記事をご確認ください。
Q新車のコーティングを自分でする場合、何に注意すればいいのでしょうか。施工のやり方、手順を教えてください。
新車にコーティングする場合も、必ず施工するコーティング剤の施工手順をよく理解してから作業します。
本来の施工方法は、洗車して脱脂をしてからコーティング作業に入りますが、新車の場合少し異なります。
使用車に比べると汚れの付き方は全く異なりますから、新車の汚れ落としはそれほど入念にする必要はありません。
しかし、納車時の洗車ですべての汚れが取り除けているとは限りません。そこで、車をよく観察して水垢の付着が無いか、鉄粉の付着が無いか確認します。
水垢は目視で確認できますが、鉄粉は触らないとわかりません。また鉄粉は、保管している場所や輸送中に付着しますから、高い確率で鉄粉が付着していると考えましょう。
汚れが確認出来たら洗車ですが、新車の場合は、できるだけ洗車傷の付着を抑える洗車がポイントです。
ほぼ傷がない状態なので、洗車傷を付けてしまうことを避けるためです。
具体的な方法についてはコチラの記事をご確認ください。
Q:新車にガラスコーティングをするときに必要になる道具はありますか。
ガラスコーティングを施工する前には、新車であっても下地処理が必要な場合が出てきます。ただし、使用車に比べると汚れも少なく小傷もほとんどないので、用意する道具はそれほど多くありません。
用意するのは洗車道具を基準に用意します。洗車に必要な道具としては、カーシャンプー、洗車用スポンジ、そして拭き取り用のクロスを用意します。
カーシャンプーは、必ずノーワックスタイプを用意しますが、脱脂性能が高いシャンプーであれば、なおよいでしょう。
シャンプー洗車する場合に使用するスポンジは、傷の入りにくいタイプを用意します。
ウレタンやセルロースのスポンジもありますが、傷をつけにくいタイプとしてムートンやPVAスポンジが良いでしょう。
スポンジは洗車する部位に合わせて選ぶようにします。
当たり前ですが、車は大きく広いです。細かい部分もあるため、それぞれの場所を的確に洗えるように細かい部分は小さいスポンジ、広いボディ面は大きいスポンジというように、2種類程度用意するとよいでしょう。
このほか、最近の車は背が高いので、ルーフの洗いやすさも考えて、柄付きのスポンジを用意すると便利です。
内容についてもう少し知りたい場合はコチラの記事をご確認ください。
Q:まもなく車が納車されるのですが、白色の車も何か塗ったりした方がいいでしょうか?
新車購入する場合、ディーラーでコーティングのオプションを勧められます。ボディカラーに関係なく勧められますから、白い車もコーテイングオプションを選んでおいて損はありません。
もちろん、専門店で施工するのもよいですし、自分で施工するのも良いでしょう。
コーティングしたほうが良い理由は、いつまでも新車の輝きを保てるからです。どのボディカラーでも車を使用すれば汚れ、小傷も付きます。細かいスリ傷は、汚れをため込みさらに見映えを悪くします。
一言に白いボディカラーと言っても、ソリッドカラー(キラキラしないボディカラー)とホワイトパールの2種類に大きく分かれます。
この中でホワイトパールは、トップコートにクリア塗装していますが、ソリッドカラーは基本的にクリア塗装されません。
ただし、最近はソリッドカラーのホワイトもクリア塗装されツヤを出し、塗装の退色を守っています。
以前ソリッドカラーは、経年劣化で退色が激しく、酷くなると洗車の際に塗装色がクロスに付着することもありました。
しかし、トップコートで劣化を守り塗装が洗車で落ちるのを防いでいます。
ここまでで、クリア塗装してあるなら別にコーティングしなくてもよいと思う方もいますが、クリア塗装も劣化するので、それを守るためにもコーティングが必要でしょう。
また、白いボディは汚れが目立たなく、傷も付きにくいと言われますがそんなことはありませんので、施工をおすすめします。
内容についてもう少し知りたい場合はコチラの記事をご確認ください。
ガラスコーティングは、汚れや傷からボディを守る特性を持っているので、新車時に施工すれば、新車の輝きを封じ込められ、いつまでも美しいボディを保てます。
また、新車のボディは使用しているクルマに比べて汚れや小傷が非常に少ないので、磨き作業をせずに施工することも可能です。
つまり新車時の施工は、ガラスコーティングの施工の手間を大幅に削減できるので、長くキレイに乗り続けたい方にとっては最高の方法と言えるでしょう。