こんにちは。
ガラスコーティング剤の独自ブランド(ゼウスクリア)を展開する日本ライティングの内藤です。
雨天時の夜間運転で、フロントガラスがギラついて見にくくなることがあります。
また、ワイパーを作動させると白くなり視界が奪われることもあります。これらの原因は全てフロントガラスに付着した油膜の影響です。
油膜は、強固にこびりつくので、ウォッシャー液の噴射では取れず、また通常のシャンプー洗車でも落ちません。
そのまま油膜の付着した状態では安全運転ができないばかりか、最新の安全運転支援システムのステレオカメラやレーダーも誤作動してしまいます。
今回は油膜が付着する理由や効果的に落とす方法について解説します。
目次
内藤
最初はワイパーを回して少し白く曇る感じだったんですが、次第にギラギラして見えにくくなってきたんです。
油膜ですかね。
島田
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
フロントガラスに付着する油膜の大半は、走行中に付着する汚れが原因と言われています。
その多くは、雨の日に含まれる大気中の汚れ(クルマの排気ガスや工業地帯などの汚れた空気、アスファルトからの油分など)です。
これらの油分は、雨の日、水分と一緒にフロントガラスへ付着しますが、雨がやんで水分が乾燥しても油分はそのままとどまります。
これが油膜となりドライバーを悩ませるのです。
油膜はフロントガラスの外側だけに付着すると思われがちですが、ガラスの内側、つまり車内側にも付着します。
車内の場合は、ワイパーを使用しないので白く曇ったり、ギラギラとして見にくくなることはありませんが、汚れを吸着して次第に視界を悪くします。
フロントガラスの内側を常にキレイに拭いているクルマは問題ありませんが、何カ月も拭き掃除していないと、車内のガラスはかなり汚れていきます。
そして、梅雨時期や寒い日に車内が曇りやすくなり、ドライバーの視界を奪います。特に酷い場合、指でガラスを触った跡ができます。
そこまでひどくなる前に車内のガラスはキレイに拭き掃除しましょう。
内藤
島田
だから車内もキレイに拭いて、たまにはガラスクリーナーでキレイにするといいかな。
内藤
先程、油膜は汚れと言われたので、少し悩んでしまいました。
島田
落とすのが難しい汚れには、油膜を含めて様々な汚れがあるんだよ。
それで、見分けるには油膜汚れの特性を知ることだね。
内藤
島田
フロントガラスがキレイな状態であれば、対向車の光や街灯の下に来てもドライバーは視界を奪われることはありません。
しかし、油膜が付着しているとワイパーを作動させた時に対向車などの光でギラギラとして見にくくなるほか白く曇ってしまいます。
このように、普段油膜はわかりませんが、雨の夜にワイパー作動で見にくいと感じたら、それは油膜です。
油膜は雨の夜だけに症状が出るわけではありません。水がかかると、その症状が現れるので、洗車時に油膜の確認ができます。
油膜の付着が無い場合は、水を拭き取ると何も残らないキレイな状態になります。
しかし、油膜が付着していると、拭き取り後に白く曇るのが特徴です。
油分があるために拭き取りしても水と油が反発して細かい水滴になり曇りとして見えます。しかし、その後は細かい水滴なのですぐに消えるのが一般的です。
汚れの中には、ウロコ状に見える場合があります。雨の日だけでなく乾いているときにもそのような汚れがある場合は、油膜ではなくカルシウムなどのイオンデポジットです。
油膜との決定的な違いは、水に濡れなくても汚れが目立つことであり、水をかけると逆に目立たなくなる場合もあります。
また、ギラギラすることや白く曇ることもないのがウロコ状の汚れの特徴です。
内藤
島田
内藤
島田
内藤
島田
じつはワックスの添加剤なんかにも使われている。
内藤
島田
シリコーンは化粧品の原料にも使われるなど、意外に身近な商品に使用されています。特に撥水性が高く水などの撥水処理に適しているため、様々な分野で活用されています。
また、シリコーンは潤滑性能もあるので、潤滑スプレーにも多用されることでも知られています。
クルマのパーツにも多くのシリコーンが使用されており、タイヤなどのゴム製品のほか、樹脂にも多くのシリコーンが使用されています。
そして、クルマの排ガスにもシリコーンは含まれており、空気中を漂っているということです。
シリコーンはもともとケイ素を含むケイ石と呼ばれる石です。その石を化学変化と蒸留することでゴム系のシリコーンや液体系シリコーン、そしてガラス系のシランなど様々な物質を生成します。
つまり、シリコーンとガラスは同じケイ素なので、結びつきやすい性質を持っています。
そして、空気中に漂うシリコーンがガラスに付着すると同じケイ素同士なので強く結びつきます。
またシリコーンは有機質と無機質の両方の性質を兼ね備えるユニークな合成物質なので、無機質のガラスとも結合しやすい特徴があります。
このようなことから、クルマを走行させれば空気中のシリコーンが付着し、そしてガラスに油膜として残ってしまいます。
シリコーンは、空気中以外にもあります。アスファルトにも多くのシリコーンが使用されています。
雨天時に水たまりができると、そこにはシリコーンが多く含まれています。
水たまりの水が何らかの拍子にフロントガラスへ付着すると、水分が蒸発した後にシリコーンだけが油膜として残ります。
この他、タイヤにもシリコーンが多く使用されており、走行中に出るタイヤカスに含まれるシリコーンが水たまりに溶け込みます。
ワックスを使用する方も多くいますが、ワックスにはシリコーンが含有されているので、ルーフに塗布したワックスが雨で流れてフロントガラスに垂れると油膜になります。
このほか、機械洗車でワックス洗車をすると、フロントガラスにワックスを塗布するのでシリコーンが付着して油膜の原因になるでしょう。
SNSなどで、撥水性能の高いシリコーンを使い、フロントガラスに撥水処理する方も見られますが、その多くはムラが出来て見にくいといったレビューがほとんどです。
これは、シリコーンにより撥水性能は得られますが、油分による油膜の影響が大きい事が理由でしょう。
内藤
島田
内藤
島田
でも、それを知らずに劣化した上に撥水剤を塗布する方もいるんだよね。古い撥水剤を除去していないから効果は全く得られない。
つまり、使い方を間違えずに説明書通りに使用することがポイントだよ。
意外に見落とされているのがワイパーの汚れです。フロントガラスの油膜を全て取り切っても雨の日に油膜が付着する原因の多くは、ワイパーに付着した油分です。
というのも雨の日にガラスを拭き上げているので汚れもゴムに溜まっていきます。この汚れには当然シリコーンも多く含まれており、ガラスの油膜をキレイに除去しても、ワイパーで油膜を塗り広げていることになります。
内藤
島田
内藤
島田
昔から油膜取りと曇り取りができるクリーナー(スプレータイプ)が販売されています。
軽度の油膜であればスプレータイプのクリーナーで落とせます。
スプレータイプを選ぶ時、シリコーンやコンパウンド、そしてアルコールを含有しない商品を選びましょう。
これらの成分は、白く残り、油膜を新たに形成するのでクリーナーとしてはあまり良くないからです。
使用方法は、スプレーして乾いたウェスで拭き取るだけの簡単な商品がほとんどです。
また、フロントガラスの油膜は、ワイパーにも付着しているので、フロントガラスを濡らしてからクリーナーをスプレーし、その後ワイパーを作動させて水で洗い流すと効果的です。
※実際に油膜取り商品を検証しました。
フロントガラスの油膜取りには、手軽にスプレーできる商品のほかに、塗ってから少し放置して拭き取るタイプがあります。
研磨剤やシリコーンなどを含まないタイプは、フロントガラスの油膜取りを初めて行う方や、油膜が酷くないクルマにお勧めです。
というのも、初めての場合に多いのが研磨剤をボディに付着させて思わぬキズを付けてしまうからです。
油膜を落とす成分は、メーカーにより様々ですが、フロントガラスに使用できる商品を選ぶことが重要です。
ケミカルで油膜を落とす商品の中には、ウロコ落とし兼用の強い薬剤を使用している商品もあるので、購入の際は注意しましょう。
ウロコ落とし専用の薬剤は、非常に強力な薬剤を使用してガラスを溶かします。そのため、フロントガラスに使用すると歪みが発生して視界を損ねてしまうことから注意書きにフロントガラス使用不可とあるので、よく確認してください。
※実際に油膜取り商品を検証しました。
一般的に、油膜落しに使用する商品は、研磨剤が含有されるタイプが便利です。
研磨剤にも様々なタイプがありますが、最近は光学レンズ磨きに使用されるセリウムが含有されている商品が多いです。
セリウムが油膜などの汚れに絡みやすく、キレイに除去できると言われます。
商品ごとで含有量が異なるため、商品によって効果は異なるので注意して下さい。
一番良いのは、セリウムの配合量が多い商品です。ただ、レアアース(セリウムはレアアースの一つ)の高騰により、純度が高い商品は高価になるデメリットがあります。
そこで、効率よく磨くにはガラス専用の磨き専用パッド選びも考えましょう。そうすれば、セリウムの含有量が少ない安価な油膜取り剤でもかなり素早く落とせるはずです。
市販品の油膜取りには、油膜取り剤と研磨パッドがセットで売られています。しかし、セットのパッドは研磨剤の性能を最大限発揮できません。
専用品の油膜取りパッドの場合、手に馴染みやすい大きさのものが販売されています。
つまり、セットで販売しているパッドはフロントガラスのような大きな面を研磨するには少し小さすぎる場合が多く、作業するときに細かい動きになるため作業効率が悪いからです。
その他にも、パッドが小さいと磨く力がガラスに上手く伝わらない商品もあるので、よい研磨剤も性能が発揮できず、落ちないからと強くこするとキズが入る心配もあることから専用パッドを別購入するのをお勧めします。
ガラス磨き剤が配合された油膜取りの使用方法は、ボディやウィンドウガラスのモールに付着しないように養生してから作業することです。
そして、慣れない場合は一気に始めるのではなく、フロントガラスを4ブロックから8ブロック程度に区切り作業します。
理由は、一度に広い場所を磨くと、磨きにムラが出来てしまい、キレイに油膜取りができません。
そこで、確実に油膜を落とすためには、油膜が付着している場所を磨けるよう細かくブロック分けするのがポイントです。
そして、一度だけで油膜が完全に落とせると思わないことです。磨いては水をかけ、水弾きがなくなっているか確認しながら磨きます。
水弾きが残っているということは、油膜が取り切れていない証拠なので、フロントガラス全体に水をかけた時にどこにも水弾きが起きなくなるまで磨くのがポイントです。
※実際に油膜取り商品を検証しました。
内藤
島田
ただし、粒子が非常に細かいコンパウンドでなければガラスにキズを入れてしまうからね。
しかも粒子が細かいと作業時間が凄くかかるんだ。
内藤
島田
内藤
油膜を付着させない方法なんてあるのでしょうか。
島田
フロントガラス用のコーティングも最近多くなりましたが、コーティングのメリットは汚れの付着を防ぎ、撥水性能を高めて視界をよくすることです。よって、コーティングすると油膜の付着を防げます。
そこでおすすめなのが撥水コーティングです。傾斜したフロントガラスに水がかかると「コロコロ」と水が落ちる様子が気持ちよい商品が多く、また走行風で水滴が飛んでいくのでワイパー作動の補助的役目も果たします。
コーティングには塗り込むタイプとスプレータイプがあるほか、持続期間もコーティングにより異なります。
まずは、自分の用途に合った商品選びをすることです。
それぞれの特徴を見ると塗り込むタイプは、塗り込んでから拭き取りまでに時間を置くタイプとすぐに拭き取るタイプがあります。
そして、スプレータイプには拭き取りするタイプと、雨の中でも使用してワイパー作動でコーティングが完了するタイプに分かれます。
もちろん、それぞれ持続期間と撥水性能が異なります。基本的に塗るタイプの持続期間が長い特徴があります。
また撥水性能は、どのメーカーも初期段階では変わりありません。雨の日に使用できるタイプが比較的撥水性能が早く劣ることがほとんどです。
つまり、作業性の良さで選ぶか、それとも作業は大変でも持続性で選ぶか考えて選び使用しましょう。
油膜は、空気中の汚れやワックスなどで付着するだけでなく、劣化したワイパーも油膜の原因となるので、定期的にワイパー交換をしましょう。
ワイパーのゴム部分は、1年に1回の交換が理想とされ、1年経っても特に問題が無い場合も予防的に交換をおすすめします。
冒頭でもお伝えしましたが、ワイパーは、雨降りに水を拭き取るだけでなく、汚れも一緒に拭き取りしているのでゴムに汚れが付着しています。
この汚れには、油膜の原因となるシリコーンも含まれているので、ワイパーゴムを長く使用し続けていると油膜を塗り広げる事になるので注意しましょう。
コーティングした場合も、コーティング対応のワイパーゴムに変えなければ、ビビリ音の発生のほか、スムーズにワイパーが動かなくなります。
このように、ワイパーと油膜は密接な関係にあるので、定期的に交換してクリアな視界を確保しましょう。
普段から油膜の付着を少なくする行動として、機械洗車のワックス(プラン)は極力避けるようにしましょう。
洗車機からは、クルマ全体にワックス成分が噴射されるので、フロントガラスもワックス効果が得られます。
ということは、ワックスに含まれるシリコーンがガラスに付着し、油膜形成の手助けをしてしまうでしょう。
このほか、ワックスがけが多いクルマは、雨が降るとルーフからワックスの油分が落ちてきます。
またボンネットのワックスが良く効いていると、走行風でボンネットの水滴がフロントガラスに付着します。
このどちらもワックス成分を含んだ水滴なので、フロントガラスに付着すると油膜として形成されるでしょう。
また、便利なスプレータイプのワックスも注意が必要です。液体ワックスをボディに吹きかけるときに、フロントガラスに少しでもかかるとそこに油膜が形成されやすくなります。
しかもふき取りのウェスでガラスを拭いてしまうと、ワックス成分をガラスに付着させてしまうでしょう。
ワックスは、ボディの艶と撥水効果を高めるので昔から使用される方は多くいます。
ワックスは油膜の原因になることを理解して作業し、ワックスをかけているなら洗車時にはスプレータイプでも良いので油膜落しをしておくようにしましょう。
便利なカーシャンプーにワックスインシャンプーがあります。洗車と同時にワックスがかけられるので、忙しい方でキレイなボディを保ちたい方にはふさわしい方法です。
しかしワックスインシャンプーは、シリコーンが含まれているので、フロントガラスをワックスインシャンプーで洗車すると油膜の原因になります。
そこでフロントガラスなど、ワックスが付着すると困る部分は別のシャンプーで洗車する方法もあります。
ただ、ルーフにワックスインシャンプーを使用していると、結局フロントガラスにワックスの油分が流れてくるので、油膜が発生します。
ワックスインシャンプーで洗車するなら、洗車した後にフロントガラスだけスプレータイプの油膜落しなどでキレイに拭き取りしておくとよいでしょう。
内藤
島田
ただし、それを回避する方法もあるから、便利な方法で洗車したらしっかりフォローしておくことだね。
内藤
もし業者にお願いしたら、いくらぐらいかかるのでしょうか。
島田
だから業者によって作業内容も金額も少しずつ違うかな。
内藤
それは作業後のクオリティーにも影響あるのでしょうか。
島田
だからどの業種が良いとか言えないんだよね。
内藤
島田
カーディーラーや整備工場でも油膜取りサービスがあります。カーディーラーの場合は、全国のそれぞれの営業所でサービス内容を決めて金額を設定しています。
ほとんどの場合、油膜取りやウロコ取りがセットとなり普通車で6,000円前後からがほとんどです。
また、ガラス撥水コートとセットのサービスしかしていない営業所もあるので確認しましょう。
そして、ディーラーでもトヨタはかなりユーザーにとって嬉しい10ミニッツサービスというのを実施しています。
これは、通常の工賃は時間当たりで9,000円程度になりますが、10ミニッツサービスは、「早くて安くて効果的」をモットーにサービス展開しており、1項目たったの500円で提供しています。
もちろん油膜取りも対象サービスなので500円でサービスを受けられるでしょう(作業が長くなると追加料金が発生する場合アリ)
一方、街の自動車整備工場でも油膜取りを実施している店舗があります。比較的幅広いサービスを提供している整備工場であれば、油膜取りのメニューが用意され、5,000円前後からが相場となります。
洗車業者の殆どは、油膜取りメニューを用意しており、3,000円前後で対応している店舗が多いです。
油膜取りだけでも頼めますが、基本的にクルマの洗車をして油膜取りをすると流れが多い他、ガラス撥水コートをセット販売する店舗が多いです。(油膜取りだけお願いするのは気が引ける場合も少なくありません)
ただし、洗車専門なのでノウハウはしっかりあることから、最適な方法での作業をしてもらえるほか、料金体系と油膜取りの状態なども予算に合わせて選べるようになっている店舗もあります。
カー用品を扱う量販店でも油膜取りを実施しています。量販店大手のオートバックスでは、店舗ごとで価格は多少異なりますが、税込1,650円で油膜取りサービスをしています。
このほか、イエローハットでも油膜取りを実施している店舗がありますが、店舗により大手洗車業のフランチャイズとして作業しているなど、金額にバラつきがあるので店舗に直接問い合わせしたほうが良いでしょう。
ガソリンスタンドでは、セルフスタンド以外であれば油膜取りをしてもらえます。その金額は店舗ごとでかなり異なりますが、一般的に2,000円前後が相場のようです。
ただし、ガソリンスタンドの油膜取りは、それほど良い油膜取りを使用していないケースもあり、店舗によっては期待できる仕上がりにならないことも少なくありません。
そんなガソリンスタンドですが、大手洗車業者とフランチャイズ契約しているとかなり本格的なサービスが受けられます。良い製品を使用するため、施工金額は高くなる傾向にあります。
内藤
島田
つまり、1回業者にお願いして数千円払うことを考えたら、自分で作業したほうが断然お得だね。
内藤
内藤
島田
A 室内が曇るのは、湿気が多い雨の日や外気温と内気温の差が大きいときです。そして、曇りはガラスの内側が汚れているほど曇りやすいので汚れを落としていれば曇の発生をある程度防げます。
そして、油膜も汚れなので落とすことで曇りの発生を抑える事が可能となります。
A油膜が付着したガラスに撥水コーティングしても効果はありません。油膜が撥水コーティングの定着を邪魔するためで、必ず油膜を落としてから施工します。
また、古い撥水コーティングも落とさなければ定着が悪いので、同じく古い撥水コーティングも落としてから作業しましょう。
A そのような場合は、ワイパーゴムに汚れが付着している場合や劣化が進んでいることが考えられます。ワイパーを交換してみましょう。
A お風呂場の鏡のウロコ取りは、ダイヤモンドなどの粒子を使用したスポンジ状のブラシや専用の薬剤が入っているタイプが多いです。
これらは傷をつける可能性や歪ませる可能性が高いため、透明度が重要なフロントガラスにお風呂場のガラスのウロコ取りの使用できません。
対向車のライトで汚れが浮かび上がる理由は、汚れが付いている場合ですが、汚れもないのにライトで浮かび上がるのは、コーティングの下地処理がキレイにできていない可能性があります。
コーティング前には、フロントガラスの油膜やウロコなどを専用のガラスクリーナーで落としてから施工する必要があります。
フロントガラスの油膜は、大気中に含まれる油分や、雨の日の水たまりに含まれる油分が原因です。
また、ワックスがけしていると成分がフロントガラスに流れ落ちることでも発生します。
油膜落しは、様々なケミカルが販売されていますが、頑固に付着しているため、削り落とすガラス磨き剤を使用するのがおすすめです。
そして、磨き終わったらワイパーを新品にしてコーティングすれば、油膜の付着から長期間守れるでしょう。